【材料】サウスウエスト航空、好決算も人件費高騰によるコスト増を警告 株価は小幅高=米国株個別
(NY時間11:18)(日本時間01:18)
サウスウエスト航空<LUV> 31.72(+0.07 +0.22%)
サウスウエスト航空<LUV>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回った一方、1株利益は予想を上回った。ただ、同社はレジャー旅行の需要の高まりによる利益以上に人件費高騰で予想以上にコストが上昇する可能性を警告した。
燃料費以外の単位コストが、第4四半期に11%上昇した後、第1四半期も9%上昇する可能性があるという。市場予想の6.1%増よりも悪い数字。昨年締結された高額な労働契約を含むインフレ圧力の継続をその理由に挙げている。
同社はアクティビスト(物言う株主)のエリオットとの対立を機に経費削減策を講じている。管理職、本社勤務、外部労働者の採用を一時停止すると発表。また、運航スケジュールの調整を継続する中で、パイロット270人の職をデンバーとアトランタから移転させ、18都市の空港労働者が自主退職パッケージを受け入れたり、休職期間を延長したりしている。また、保有する航空機の一部を現金化する取り組みの一環として、ボーイング737-800型機の売却とリースバックにも合意た。
同社はまた、50年以上に渡って競合他社と差別化を図ってきた画一的なビジネスモデルからの大規模な脱却の真っ只中にある。2月には深夜便の運航を開始し、プレミアム料金オプションを来年末に導入する予定。ただ、「手荷物無料」のポリシーは変更する計画はないとしている。
業績回復に向けた取り組みが成果を上げ始めている。第1四半期の座席マイル当たり売上高が予想の5.5%を上回っている。ジョーダンCEOは声明で「戦略的イニシアティブによる改善が予想よりも早く実現しつつある」と述べた。
株価は買い先行で始まったものの、その後は戻り売りに押され伸び悩む展開。
・1株利益(調整後):0.56ドル(予想:0.47ドル)
・売上高:69.3億ドル(予想:69.7億ドル)
旅客:63.1億ドル(予想:63.2億ドル)
貨物:4.5億ドル(予想:4.55億ドル)
その他:5.79億ドル(予想:5.89億ドル)
・営業利益(調整後):3.97億ドル(予想:3.13億ドル)
・有効座席マイル:435.3億(予想:436.9億)
・有償旅客マイル:344.7億(予想:357.8億)
・ロードファクター:79.2%(予想:81.8%)
・平均旅客運賃:184.81ドル(予想:180.78ドル)
・旅客マイルあたりの収入:18.30ドル
(1-3月・第1四半期見通し)
・座席マイル当たり売上高:5~7%増(予想:5.5%増)
・有効座席マイル:2~3%減
(通期見通し)
・有効座席マイル:1~2%増
・営業利益(調整後):3~5%増
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
サウスウエスト航空<LUV> 31.72(+0.07 +0.22%)
サウスウエスト航空<LUV>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回った一方、1株利益は予想を上回った。ただ、同社はレジャー旅行の需要の高まりによる利益以上に人件費高騰で予想以上にコストが上昇する可能性を警告した。
燃料費以外の単位コストが、第4四半期に11%上昇した後、第1四半期も9%上昇する可能性があるという。市場予想の6.1%増よりも悪い数字。昨年締結された高額な労働契約を含むインフレ圧力の継続をその理由に挙げている。
同社はアクティビスト(物言う株主)のエリオットとの対立を機に経費削減策を講じている。管理職、本社勤務、外部労働者の採用を一時停止すると発表。また、運航スケジュールの調整を継続する中で、パイロット270人の職をデンバーとアトランタから移転させ、18都市の空港労働者が自主退職パッケージを受け入れたり、休職期間を延長したりしている。また、保有する航空機の一部を現金化する取り組みの一環として、ボーイング737-800型機の売却とリースバックにも合意た。
同社はまた、50年以上に渡って競合他社と差別化を図ってきた画一的なビジネスモデルからの大規模な脱却の真っ只中にある。2月には深夜便の運航を開始し、プレミアム料金オプションを来年末に導入する予定。ただ、「手荷物無料」のポリシーは変更する計画はないとしている。
業績回復に向けた取り組みが成果を上げ始めている。第1四半期の座席マイル当たり売上高が予想の5.5%を上回っている。ジョーダンCEOは声明で「戦略的イニシアティブによる改善が予想よりも早く実現しつつある」と述べた。
株価は買い先行で始まったものの、その後は戻り売りに押され伸び悩む展開。
・1株利益(調整後):0.56ドル(予想:0.47ドル)
・売上高:69.3億ドル(予想:69.7億ドル)
旅客:63.1億ドル(予想:63.2億ドル)
貨物:4.5億ドル(予想:4.55億ドル)
その他:5.79億ドル(予想:5.89億ドル)
・営業利益(調整後):3.97億ドル(予想:3.13億ドル)
・有効座席マイル:435.3億(予想:436.9億)
・有償旅客マイル:344.7億(予想:357.8億)
・ロードファクター:79.2%(予想:81.8%)
・平均旅客運賃:184.81ドル(予想:180.78ドル)
・旅客マイルあたりの収入:18.30ドル
(1-3月・第1四半期見通し)
・座席マイル当たり売上高:5~7%増(予想:5.5%増)
・有効座席マイル:2~3%減
(通期見通し)
・有効座席マイル:1~2%増
・営業利益(調整後):3~5%増
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース