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【市況】ダウ先物は反落もナスダック100はしっかり=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:37)(日本時間22:37)
ダウ先物 43293(-173.00 -0.40%)
S&P500 5987.50(-1.50 -0.03%)
ナスダック100先物 21431.00(+30.75 +0.14%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は反落しているものの、ナスダック100は小高く推移している。先ほど発表の12月の米小売売上高は予想を下回り、前回から伸びは鈍化した。発表後に米株式市場は特段大きな反応は見せていないが、前月比0.4%上昇と個人消費の底堅さは示している。

 前日は11月以来最高の1日を記録したが、米消費者物価指数(CPI)がインフレの落ち着きを示し、大手銀が好調な決算を発表したことでムードの反転を誘った。債券市場はFRBの利上げリスクまで織り込み始めていたが、前日のCPIで利回りは大幅に低下し、米株式市場もIT・ハイテク株中心に安心感が広がった。本日もそのムードが続くか注目される。

 半導体関連株が時間外で堅調。台湾のTSMCが好調な決算を発表し、売上高と設備投資がAIの見通しを後押しした。今後1-2カ月は非常に強気な状況が続くとの見方も出ている。本日もIT・ハイテク株は買い先行で始まりそうだ。

 ただ、先行きに慎重な見方も多い。決算が好調でも株式市場の持続的な上昇を促すことは難しいという。どの程度の上振れが報われ、どの程度の下振れが打撃を受けるか、特にバリュエーションのマルチプルが非常に高まっている米国においてはリスクは大きいとの指摘も出ている。

 なお、本日はトランプ氏が次期財務長官に指名したベッセン氏が米上院財政委員会で公聴会に出席する予定。次期政権の関税やその他の政策に関するヒントを探る。

 バンカメ<BAC>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、純受取利息(NII)が予想を上回ったほか、投資銀行とトレーディングが好業績の原動力となったと説明した。ただ、株価は時間外で小動き。前日の他行の決算で好業績は織り込まれていた。

 自動運転技術の開発のモービルアイ<MBLY>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。

 ネットフリックス<NFLX>が時間外で続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を955ドルとした。

 医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が時間外で下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。ただ、25年度通期のガイダンスは1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。

(NY時間08:47)(日本時間22:47)時間外
バンカメ<BAC> 47.12(+0.02 +0.03%)
モービルアイ<MBLY> 17.21(+0.48 +2.87%)
ユナイテッドヘルス<UNH> 522.91(-20.51 -3.77%)
ネットフリックス<NFLX> 859.18(+10.92 +1.29%)

アップル<AAPL> 238.70(+0.83 +0.35%)
マイクロソフト<MSFT> 427.80(+1.49 +0.35%)
アマゾン<AMZN> 224.37(+1.02 +0.46%)
アルファベット<GOOG> 194.90(-2.08 -1.06%)
テスラ<TSLA> 424.49(-3.73 -0.87%)
メタ<META> 609.00(-8.12 -1.32%)
エヌビディア<NVDA> 138.20(+1.96 +1.44%)
AMD<AMD> 119.99(+0.03 +0.03%)
イーライリリー<LLY> 748.00(+1.26 +0.17%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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