【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リベルタ、ミガロHD、あみやき
リベルタ <日足> 「株探」多機能チャートより
リベルタ<4935>はストップ高。13連騰と気を吐いている。同社は美容商品やトイレタリー商品、機能衣料商品などの企画販売を手掛ける。冷感ウェアブランド「FREEZE TECH(フリーズテック)」に対する注目度が高く、今後の販売拡大による収益貢献への期待が高まっている。先月に同ブランドの独占販売代理店契約をカナダ企業と締結したと発表し、これを手掛かりに物色人気化。短期間で株価を5倍強に膨らませている。
■ミガロホールディングス <5535> 2,842円 +268 円 (+10.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
ミガロホールディングス<5535>は上昇加速。グループ会社DXYZが手掛ける顔認証プラットフォームの企業への導入を巡るリリースをはじめ、株式分割や株主優待拡充の発表などを手掛かりに同社株は先月後半から急速に人気化している。きょうは全体下げ相場のなか上げ足を速め、昨年6月14日につけた2655円を上回り約6カ月半ぶりに上場来高値を更新した。
■あみやき亭 <2753> 1,739円 +119 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
あみやき亭<2753>が反発。午前9時ごろに発表した第3四半期累計(4~12月)連結決算が、売上高261億3700万円(前年同期比8.0%増)、営業利益19億1700万円(同39.5%増)、純利益11億8800万円(同53.3%増)と大幅増益となったことが好感された。8店舗(レストラン事業6店舗、焼鳥事業1店舗、その他事業1店舗)の新規出店と5店舗(焼肉事業2店舗、レストラン事業3店舗)の業態変更、9店舗(焼肉事業6店舗、焼鳥事業3店舗)のリニューアルなどが奏功。また、「一頭買い」を導入することで仕入れの効率化を図ったことも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高374億円(前期比12.4%増)、営業利益27億2000万円(同22.4%増)、純利益16億5000万円(同26.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■スカイマーク <9204> 602円 +37 円 (+6.6%) 本日終値
スカイマーク<9204>が急反発。双日<2768>が午前10時30分ごろ、スカイマークの主要株主であるUDSエアライン投資事業有限責任組合と所有するスカイマーク株式の一部である300万9900株(発行済み株数の4.99%、議決権ベースで5.00%)を立会外取引により取得することで合意したと発表しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、株式取得日は1月14日または21日の予定としている。
■東京応化工業 <4186> 3,756円 +223 円 (+6.3%) 本日終値
東京応化工業<4186>が反発。午前9時30分ごろ、27年12月期を最終年度とする新中期計画「tok中期計画2027」を策定したと発表。最終年度に売上高2700億円(24年12月期予想1934億円)、営業利益480億円(同293億円)を目指すとしたことから、意欲的な中計との評価が高まっているようだ。
■キオクシア <285A> 1,737円 +97 円 (+5.9%) 本日終値
キオクシアホールディングス<285A>は後場に上げ幅を拡大した。日本経済新聞電子版が6日、「大型記憶装置を手がける米ピュア・ストレージはキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が年内に生産を始める最先端メモリーの採用を決めた」と報じ、これを材料視した買いが入ったようだ。報道によると、キオクシアが四日市工場で生産を始める記憶容量を1チップ当たり256ギガバイトに高めた最先端メモリーを、米IT大手などが手掛ける生成AIサービス向けのデータ記憶装置に搭載する。ピュア・ストレージ<PSTG>は12月4日、ハイパースケール・データセンターの拡張性や効率性、性能の強化に向け、キオクシアと連携すると発表している。
■古河電気工業 <5801> 7,046円 +361 円 (+5.4%) 本日終値
古河電気工業<5801>やフジクラ<5803>が堅調。米マイクロソフト<MSFT>は3日、25年度に約800億ドル(約12兆6000億円)を投じてAI対応のデータセンターを構築する計画を発表した。米国をはじめ世界各国でのデータセンターの整備が加速することで、光通信用の部品・部材などの需要が高まるとの思惑が広がり、これらの製品群を持つ企業として、電線株に対する物色意欲を高める方向に作用したようだ。マイクロソフトは総投資額のうち、半分以上は米国を対象とする方針を表明。トランプ新政権の発足を前に、AI領域が米国の経済成長につながる可能性などについて言及している。
■スズキ <7269> 1,882.5円 +92.5 円 (+5.2%) 本日終値
スズキ<7269>は大幅高。今月20日に発足するトランプ米次期政権では重要政策の一つに関税強化を掲げており、株式市場ではこれが自動車セクターに悪影響を及ぼすとの懸念が広がっている。こうしたなか、他の自動車株に比べ北米向けの依存度が低く、インド市場を主力としているスズキに対してはトランプ関税の影響を受けにくいとの見方から買いが入っているようだ。セクター内で同社株の上昇が目立っている。
■石油資源開発 <1662> 1,174円 +39 円 (+3.4%) 本日終値
石油資源開発<1662>やINPEX<1605>がしっかり。12月30日の大納会の取引終了後、米原油先物相場は上昇基調を継続し、3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は一時1バレル=74ドル台と、昨年10月半ば以来の高値水準をつけた。中国の景気刺激策に対する期待感が支えとなったほか、米国において北東部などで気温が低下する見通しが伝わり、原油の需要が一時的に高まるとの見方が広がった。これらを手掛かりとして、原油関連株を物色する流れが強まったようだ。
■ホンダ <7267> 1,578.5円 +43.5 円 (+2.8%) 本日終値
ホンダ<7267>が8連騰。同社は昨年12月23日に日産自動車<7201>との共同持ち株会社設立による経営統合に向けた検討に関し、基本合意書を締結したと発表。これと同時に、自己株式を除く発行済み株式総数の23.7%に相当する取得総数11億株、取得総額1兆1000億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。自社株の取得期間はきょうから今年12月23日まで。自社株買いの期間入りとなり、株式需給面での買い安心感が改めて広がったようだ。
株探ニュース