【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:リベルタ、古河電、スカイマーク
リベルタ <日足> 「株探」多機能チャートより
リベルタ<4935>はストップ高。13連騰と気を吐いている。同社は美容商品やトイレタリー商品、機能衣料商品などの企画販売を手掛ける。冷感ウェアブランド「FREEZE TECH(フリーズテック)」に対する注目度が高く、今後の販売拡大による収益貢献への期待が高まっている。先月に同ブランドの独占販売代理店契約をカナダ企業と締結したと発表し、これを手掛かりに物色人気化。短期間で株価を5倍強に膨らませている。
■古河電気工業 <5801> 7,131円 +446 円 (+6.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
古河電気工業<5801>やフジクラ<5803>が堅調。米マイクロソフト<MSFT>は3日、25年度に約800億ドル(約12兆6000億円)を投じてAI対応のデータセンターを構築する計画を発表した。米国をはじめ世界各国でのデータセンターの整備が加速することで、光通信用の部品・部材などの需要が高まるとの思惑が広がり、これらの製品群を持つ企業として、電線株に対する物色意欲を高める方向に作用したようだ。マイクロソフトは総投資額のうち、半分以上は米国を対象とする方針を表明。トランプ新政権の発足を前に、AI領域が米国の経済成長につながる可能性などについて言及している。
■スカイマーク <9204> 602円 +37 円 (+6.6%) 11:30現在
スカイマーク<9204>が急反発している。双日<2768>が午前10時30分ごろ、スカイマークの主要株主であるUDSエアライン投資事業有限責任組合と所有するスカイマーク株式の一部である300万9900株(発行済み株数の4.99%、議決権ベースで5.00%)を立会外取引により取得することで合意したと発表しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。なお、株式取得日は1月14日または21日の予定としている。
■スズキ <7269> 1,888.5円 +98.5 円 (+5.5%) 11:30現在
スズキ<7269>は大幅高。今月20日に発足するトランプ米次期政権では重要政策の一つに関税強化を掲げており、株式市場ではこれが自動車セクターに悪影響を及ぼすとの懸念が広がっている。こうしたなか、他の自動車株に比べ北米向けの依存度が低く、インド市場を主力としているスズキに対してはトランプ関税の影響を受けにくいとの見方から買いが入っているようだ。セクター内で同社株の上昇が目立っている。
■あみやき亭 <2753> 1,682円 +62 円 (+3.8%) 11:30現在
あみやき亭<2753>が反発している。午前9時ごろに発表した第3四半期累計(4~12月)連結決算が、売上高261億3700万円(前年同期比8.0%増)、営業利益19億1700万円(同39.5%増)、純利益11億8800万円(同53.3%増)と大幅増益となったことが好感されている。8店舗(レストラン事業6店舗、焼鳥事業1店舗、その他事業1店舗)の新規出店と5店舗(焼肉事業2店舗、レストラン事業3店舗)の業態変更、9店舗(焼肉事業6店舗、焼鳥事業3店舗)のリニューアルなどが奏功。また、「一頭買い」を導入することで仕入れの効率化を図ったことも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高374億円(前期比12.4%増)、営業利益27億2000万円(同22.4%増)、純利益16億5000万円(同26.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■東京応化工業 <4186> 3,657円 +124 円 (+3.5%) 11:30現在
東京応化工業<4186>が反発している。午前9時30分ごろ、27年12月期を最終年度とする新中期計画「tok中期計画2027」を策定したと発表。最終年度に売上高2700億円(24年12月期予想1934億円)、営業利益480億円(同293億円)を目指すとしたことから、意欲的な中計との評価が高まっているようだ。
■ホンダ <7267> 1,583円 +48 円 (+3.1%) 11:30現在
ホンダ<7267>が8連騰。同社は昨年12月23日に日産自動車<7201>との共同持ち株会社設立による経営統合に向けた検討に関し、基本合意書を締結したと発表。これと同時に、自己株式を除く発行済み株式総数の23.7%に相当する取得総数11億株、取得総額1兆1000億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。自社株の取得期間はきょうから今年12月23日まで。自社株買いの期間入りとなり、株式需給面での買い安心感が改めて広がったようだ。
■石油資源開発 <1662> 1,164円 +29 円 (+2.6%) 11:30現在
石油資源開発<1662>やINPEX<1605>がしっかり。12月30日の大納会の取引終了後、米原油先物相場は上昇基調を継続し、3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は一時1バレル=74ドル台と、昨年10月半ば以来の高値水準をつけた。中国の景気刺激策に対する期待感が支えとなったほか、米国において北東部などで気温が低下する見通しが伝わり、原油の需要が一時的に高まるとの見方が広がった。これらを手掛かりとして、原油関連株を物色する流れが強まったようだ。東証の業種別指数で鉱業は上昇率トップ。石油・石炭製品がこれに続いている。
■フィックスターズ <3687> 2,170円 +38 円 (+1.8%) 11:30現在
量子コンピューター関連株への投資資金の流入が目立っている。象徴株であるフィックスターズ<3687>やエヌエフホールディングス<6864>がいずれもカイ気配スタートで大幅続伸歩調をみせているほか、テラスカイ<3915>が5日続伸で昨年8月につけた昨年来高値に肉薄、相対的に出遅れていたインテリジェント ウェイブ<4847>もマドを開けて買われ昨年3月上旬以来約10カ月ぶりの高値圏に急浮上した。このほかユビキタスAI<3858>も動兆しきりだ。米国株市場ではクアンタム<QMCO>が昨年11月下旬から年末にかけて株価を1カ月で20倍以上に暴騰させたことが大きな話題となったが、同社以外にも量子コンピューター関連株が軒並み急騰しており、この流れが東京市場にも波及している。関連銘柄は通常であれば目先過熱感も意識されるところだが、米株市場で関連株が見せている株価パフォーマンスと比べて、まだ初動の領域にあり、上値を見込んだ投資資金の流入が継続している。
■アドバンテスト <6857> 9,249円 +51 円 (+0.6%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連は強弱観対立のなかも根強い買いが入り上値指向にある。前週末の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>を筆頭に半導体セクターが切り返し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.8%高と大幅続伸した。これを受けて東京市場でもエヌビディア関連に位置付けられる両銘柄をはじめ半導体主力株を買い戻す動きが優勢だ。ただ上値は重く、取引時間中は米株価指数先物の値動きなどを横にらみに不安定な値動きとなることも予想される。
■日立製作所 <6501> 3,952円 +15 円 (+0.4%) 11:30現在
日立製作所<6501>が反発している。日本経済新聞電子版が12月31日、「日立製作所は家電の販売価格を指定する『指定価格』制度の対象製品を現在の1割から2割に倍増させる」と報じた。値引きを防ぐ指定価格の対象拡大により、家電関連事業の収益性が高まるとの見方をもとにした買いが入ったようだ。報道によると、日立は25年度から冷蔵庫などを対象に加える方針。中位から上位機種の大幅な値引きを抑制するとともに、開発資金を確保しやすくするとしている。
■アサヒ <2502> 1,597円 -60 円 (-3.6%) 11:30現在
アサヒグループホールディングス<2502>やサッポロホールディングス<2501>が軟調推移。米保健福祉省は3日、ビベック・マーシー医務総監がアルコールとがんのリスクに関する新たな勧告を出したと発表。米国におけるアルコール飲料の販売に及ぼす悪影響を懸念した売りを促す要因となったようだ。勧告では、アルコールの摂取が米国においてタバコと肥満に次いで、予防が可能ながんの原因として第3位に位置し、アルコールの摂取に伴うがんの死者数は、飲酒運転による交通事故の死者数を上回っていると指摘。アルコール飲料に健康面でのリスクを警告表示することが、がんの死者数を減らすことに効果をもたらす、などの見解を示している。
■日本製鉄 <5401> 3,165円 -17 円 (-0.5%) 11:30現在
日本製鉄<5401>はやや売り優勢の展開。昨年末まで5連騰と上げ足を強めていたが、年明けは利益確定の売りに押されている。バイデン米大統領は3日、同社による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を中止するように命じた。計画が頓挫した場合は、日本製鉄にとっては経営戦略の見直しが迫られることになるため、株価にはネガティブに作用している。ただ、一方でUSスチール買収が実行されないケースでは、財務負担の重みから解放されることで、足もと資金調達に絡む懸念要素は後退する。PERやPBR、配当利回りなど投資指標から判断して現状の株価はかなり割安圏にあることを示唆しており、下値では押し目買いが観測される。
■ファンデリー <3137> 300円 +80 円 (+36.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ファンデリー<3137>がストップ高の300円水準でカイ気配となっている。昨年12月30日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて同社の国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」で利用できる食事クーポン3000~1万5000円分を贈呈する。
■共同ピーアール <2436> 892円 +110 円 (+14.1%) 11:30現在
共同ピーアール<2436>が昨年の大納会に続き、連続でマドを開けての急騰を演じている。きょうは一時129円高の911円まで一気に水準を切り上げる場面があった。昨年3月29日につけた昨年来高値853円を払拭した。米国ではトランプ新政権が今月20日から発足する。米国ではトランプ関連に位置付けられる銘柄への買いが活発だが、東京市場ではこのテーマで中小型株には投資資金が誘導されていなかった。そのなか、同社はトランプ次期米大統領との関係が密接な米大手ロビー会社のバラード・パートナーズと戦略的パートナーシップを締結しており、今年から米国での日本企業のビジネス展開に一役買う可能性が高まっていることで、トランプ関連として一気に頭角を現した。また、本業ではPR事業のほか、AI・ビッグデータソリューション分野でも顧客開拓が進んでおり、業績面では年率平均数十%レベルに達する高水準の利益成長トレンドに乗っている。
●ストップ高銘柄
visumo <303A> 2,536円 +500 円 (+24.6%) ストップ高 11:30現在
日本ラッド <4736> 860円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 11:30現在
Will Smart <175A> 905円 +150 円 (+19.9%) ストップ高 11:30現在
GFA <8783> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 11:30現在
アスタリスク <6522> 570円 +80 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
ブランドT <7067> 1,238円 -400 円 (-24.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、1銘柄
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