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【材料】テスラ、年間販売台数が約10年ぶりに減少の可能性も指摘される=米国株個別

(NY時間11:52)(日本時間01:52)
テスラ<TSLA> 415.18(-2.24 -0.54%)

 テスラ<TSLA>はトランプ氏の米大統領返り咲きで恩恵を受けるという高揚感に包まれている一方、同社は約10年ぶりの年間販売減少を回避できるかどうかウォール街に確信はない。ブルームバーグが伝えた。アナリスト調査では、同社の10-12月期(第4四半期)の納車台数は約51万400台と予想されている。実際にそうなれば、同社にとって四半期ベースの新記録となるが、同社が予測する2024年通年の小幅増加を達成するには、さらに約4600台を販売する必要がある。同社は1月2日に生産台数と納車台数を発表する予定。

 マスクCEOがトランプ次期大統領の主要献金者として台頭したことで、同社などマスク氏が率いる企業に有利に働くと投資家は見ている。しかし年間販売が落ち込めば、その考えを改める動きが出る可能性もあるという。

 トランプ氏の政策方針は同社にとってスラムダンクとは言い難い。自動運転車の導入に向けた連邦政府の枠組みは楽観的な材料だが、同社の技術が追い付いているかは定かでない。トランプ氏のアドバイザーらは、EV補助金の削減、およびテスラに著しい収入をもたらしている燃料規制や汚染規制の撤回を提言している。

 第4四半期の納車台数について、この数字は全くのワイルドカードだとの指摘も出ている。マスク氏が政治的に左寄りの消費者から距離を置き、EVを購入していないトランプ氏の支持者を受け入れていることに警戒感を抱いているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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