【市況】東京株式(前引け)=反落、商い低調で朝高後に値を消す
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は買いが先行し、日経平均株価は朝方3万9200円台に上昇したが、その後は商いが盛り上がりを欠くなかで値を消す展開となり、取引後半はマイナス圏での推移に終始した。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も高かった。また、外国為替市場では1ドル=157円台まで円安が進んだこともあって、きょうの東京市場に追い風環境とみられたが買いは続かなかった。半導体関連の上値の重さが意識されたほか、日経平均寄与度の高い値がさ株が売られたことで、全体指数に下げ圧力が加わった。もっとも下値も固く、前引けは3万9000円台をキープして着地している。
個別では売買代金上位のディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置大手が軟調、IHI<7013>も売りに押された。フジクラ<5803>も安い。ファーストリテイリング<9983>も冴えない。あさひ<3333>が急落、東宝<9602>も大きく売り込まれた。古河電気工業<5801>も安い。半面、ホンダ<7267>が断トツの売買代金となり株価も大幅高に買われた。任天堂<7974>がしっかり、信越化学工業<4063>も買いが優勢だった。日本製鉄<5401>も頑強。前日まで2日連続ストップ高を演じたマーケットエンタープライズ<3135>は、きょうは値幅制限拡大となり、一時380円あまりの急騰をみせる場面があった。ダブル・スコープ<6619>、イーレックス<9517>も高い。
出所:MINKABU PRESS