【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アトラG、テラドローン、ハイブリッド
アトラG <日足> 「株探」多機能チャートより
アトラグループ<6029>が急反発。16日の取引終了後に株主優待品の変更を発表しており、好材料視された。現行制度では毎年12月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に一律で「プレミアムサイリウム プラン」1箱30袋入り(4320円相当)を贈呈していたが、24年12月31日時点の株主からホットマッサージジェル「ほねつぎHOT」1個(4800円相当)を贈呈するとしている。
■Terra Drone <278A> 1,849円 +165 円 (+9.8%) 本日終値
Terra Drone<278A>が急反発。16日の取引終了後、ドイツに本拠を置く世界的なドローン市場調査機関ドローン・インダストリー・インサイツ(DRONEII)が発表した「ドローンサービス企業 世界ランキング2024」で、産業用ドローンサービス企業として世界1位を獲得したと発表しており、好材料視された。同ランキングは、世界の約900社に及ぶドローンサービス企業の情報をもとに、企業規模と事業成長、投資状況や資金調達額、財務データ、企業活動の規模、業界専門家による定性的評価の5つの基準で評価。同社が1位を獲得するのは、20年以来4年ぶりで2度目になる。同時発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算は、売上高31億1800万円、営業損益4億500万円の赤字となった。前年同期は四半期財務諸表を作成していないため比較はできないものの、赤字は主にM&Aや拠点設立、今後の事業拡大に向けた先行的な体制強化によるコスト増が要因としており、売上高、売上総利益はともに堅調という。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高41億2200万円(前期比39.1%増)、営業損益6億6900万円の赤字(前期2億4300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■ハイブリッド <4260> 420円 +36 円 (+9.4%) 本日終値
ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が急反発。16日の取引終了後、ベトナムで総合的なIT支援事業を展開するNGSコンサルティング・ジョイント・ストック・カンパニー(以下NGSC社)の株式を取得し子会社化することで基本合意したと発表しており、好材料視された。NGSC社の総議決権数の40.0%にあたる120万株を25年2月下旬に取得する。これによりハイブリッドは、現地グループ会社によるDXサービスディストリビューション事業に加えて、NGSC社のベトナムにおけるIT総合コンサルティングサービスを取り込むことになり、ベトナムマーケットの開拓を多方面で推進するという。なお、同件が25年9月期業績に与える影響は精査中としている。
■LeTech <3497> 1,351円 +107 円 (+8.6%) 本日終値
LeTech<3497>が4連騰し年初来高値を更新した。16日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)単独決算が、売上高64億円(前年同期比79.8%増)、営業利益9億1900万円(同4.4倍)、純利益8億800万円(同9.3倍)と大幅増益となったことが好感された。主力の不動産ソリューション事業で、主要ブランドである「LEGALAND」の売却が好調に推移するとともに、「LEGALAND+」などの大型物件を売却したことが寄与した。なお、25年7月期通期業績予想は、売上高216億3000万円(前期比46.2%増)、営業利益18億9600万円(同23.9%増)、純利益12億5600万円(同16.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■EAJ <6063> 642円 +44 円 (+7.4%) 本日終値
日本エマージェンシーアシスタンス<6063>が後場終盤になって急上昇。午後3時ごろ、未定としていた24年12月期の配当予想を期末一括8円(前期10円)にすると発表したことが好感された。
■SMN <6185> 400円 +25 円 (+6.7%) 本日終値
SMN<6185>が切り返し急。人工知能(AI)を活用したネット広告配信(アドテクノロジー)事業を主力展開する。筆頭株主はソニーグループ<6758>の100%子会社であるソニーネットワークコミュニケーションズで、SMN株式の過半を保有する。また、サイバーエージェント<4751>を主要取引先としており収益基盤は強固だ。アドテク事業ではデジタル販促支援コンサルティングがニーズを捉え好調に推移、今期は営業利益段階で前期比47%増益を見込むなど業績回復色を鮮明としている。株価は11月20日に大陽線で上放れ、その後は調整を交えながらも大勢2段上げで今月9日には470円の年初来高値をつけた。足もとでは再び買い板が厚くなり大勢3段上げをうかがう動き。2018年8月に上場来高値3205円(修正後株価)をつけるなど天井も高く、時価は値ごろ感に着目した投資資金が断続的に流入している。
■ジェネレーションパス <3195> 315円 +18 円 (+6.1%) 本日終値
ジェネレーションパス<3195>は4日続伸。16日取引終了後に11月度の月次動向を発表。連結売上高は前年同月比1.4%増の13億1600万円とプラスだった。あわせて、新潟・燕三条製キッチン用品を専門に取り扱う通販サイト「GraSUS」をオープンしたことを明らかにした。これらが買い手掛かりとなったようだ。
■室町ケミカル <4885> 828円 +36 円 (+4.6%) 本日終値
室町ケミカル<4885>が後場に強含みの展開。同社は17日午後3時、25年5月期第2四半期累計(6~11月)の単体業績に関し、経常利益が従来の計画を8000万円上回る1億7000万円(前年同期比54.5%増)、最終利益が計画を5500万円上回る1億2000万円(同29.0%増)にそれぞれ上振れして着地したようだと発表。これを好感した買いが株価を押し上げたようだ。大口顧客の生産スケジュールの見直しを受けた一時的な製品在庫の増加の影響や、工場内設備の更新工事の検収時期がずれ込んだことに伴う減価償却費の減少などにより、製品の原価率が改善した。在庫状況については今期中に想定並みに落ち着く見通し。中間期の売上高はほぼ計画通りとなったもようだ。
■ウインテスト <6721> 115円 +5 円 (+4.6%) 本日終値
ウインテスト<6721>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は16日の取引終了後、X線による断層撮影により対象物の非破壊検査ができる装置「WTS─CT130」を外部企業と開発し、今月から販売を開始すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。コンパクトで高速・高解像度での検査が可能なマイクロCT装置で、対象物を360度回転させて撮影・検査する。完全鉛遮蔽版密閉方式をとっており、オペレーターは防護服を必要としない。半導体部品や電池、植物、アルミ製品など幅広い部品・材料の測定が可能という。
■アドバンスト・メディア <3773> 1,080円 +43 円 (+4.2%) 本日終値
アドバンスト・メディア<3773>は反発。この日、生成AIサービス「AOI LLM for AmiVoice Communication Suite」をソフトバンク<9434>のコールセンターへ導入したと発表した。同サービスは機密情報を含む通話データを一切外部に出さず、ローカル環境で通話内容の生成要約やQ&Aの抜粋、VoC(顧客の声)抽出などができるもの。この発表が材料視されたようだ。
●ストップ高銘柄
大阪油化工業 <4124> 2,320円 +400 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
リベルタ <4935> 1,742円 +300 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
クオリプス <4894> 5,330円 +705 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース