【市況】NY株式:NYダウは234ドル安、インフレ加速を警戒
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は下落。ダウ平均は234.44ドル安の43,914.12ドル、ナスダックは132.05ポイント安の19,902.84で取引を終了した。
11月生産者物価指数(PPI)の予想外の加速を警戒し、寄り付き後、下落。ダウは予想外に弱まった雇用関連指標を警戒した売りや、管理医療会社のユナイテッドヘルス(UNH)の下落が重しとなり、一段安となった。ナスダックは長期金利の上昇が警戒され続落。終盤にかけ、株式相場は下げ幅を拡大し、終了した。セクター別では不動産管理・開発が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。
メディアのワーナーブラザーズディスカバリー(WBD)は事業再編でTVケーブルと配信ビジネスを分割する計画が好感され、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は2025年に向け自社製チップへの切り替えを準備していることが報じられ、上昇。同社に現在チップを供給している半導体のブロードコム(AVGO)やクアルコム(QCOM)は売られた。半導体のインテル(INTC)は傘下のAlteraの上場を計画しているとの報道が好感され、上昇。
飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)や飲食品メーカーのペプシコ(PEP)、エナジー飲料会社のセルシウス・ホールディングス(CELH)はアナリストの投資判断引き上げで、それぞれ上昇した。インフラサービス関連のソフトウエア会社、サービスタイタン(TTAN)はナスダックに上場。101ドルで取引を開始し、上場価格の71ドルを上回った。
高級家具販売のRH(RH)は取引終了後、第3四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回ったが、見通しが好感され、時間外取引で買われている。半導体ブロードコム(AVGO)は第4四半期の調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、四半期増配を発表し、買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ