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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイスタイル、オリックス、ワールド

アイスタイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイスタイル <3660>  445円  +4 円 (+0.9%)  本日終値
 アイスタイル<3660>が3日ぶりに反発。11日の取引終了後、日本最大の美容プラットフォーム「@cosme」の会員がサービス開始25周年の節目に1000万人を突破したと発表。これが材料視されたようだ。「@cosme」は1999年のサービス開始以来一貫して「生活者とコスメの出会いを生み出すメディア」として成長を続け、現在では登録商品数40万件、累計クチコミ数2080万件、月間利用者数1780万人に拡大しているという。

■オリックス <8591>  3,419円  +29 円 (+0.9%)  本日終値
 オリックス<8591>が続伸。同社は11日の取引終了後、自己株式5199万8810株を来年1月20日に消却する予定だと発表。再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めから買いが入ったようだ。同社は5月に発表した取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の約3.3%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いを終了するとも発表した。12月10日までの累計の取得総額が500億円近くに達した。なお、同社は保有する自己株式総数の上限を発行済み株式総数の5%までとし、5%を超える自己株式については原則として消却する方針を掲げている。この原則について変更はないとしながらも、保有する自己株式数の適正化などを目的に、今回は発行済み株式総数の2%を超える自己株式を消却することとしたという。

■ワールド <3612>  2,504円  +21 円 (+0.9%)  本日終値
 ワールド<3612>が11連騰。同社は11月28日に三菱商事ファッション(東京都港区)の子会社化を発表。更に、ライトオン<7445>の経営再建の支援に向けて持ち分法適用関連会社が同社に対してTOB(株式公開買い付け)を開始するなど、業界内でのプレゼンスを一段と高めている。株価は上値追いの様相となり2020年以来の高値圏に浮上したが、12月11日の取引終了後にはタイ財閥系企業であるサハ・グループと、同国での「RAGTAG(ラグタグ)」の事業展開を目的とした合弁会社を設立するための契約を締結したと発表した。両社は「タケオキクチ」の出店拡大で協業してきた過去を持つ。ワールドの株価は過熱感が強まった状況にあるが、タイにおけるユーズドセレクトショップの出店拡大に伴う収益貢献を期待した買いが入り、強調展開を継続している。

■DTS <9682>  4,245円  +15 円 (+0.4%)  本日終値
 DTS<9682>が続伸。同社は11日の取引終了後、今年4月に発表した自社株買いの完了とともに、取得した自己株式147万1900株(発行済み株式総数の3.33%に相当)について、当初の予定通り消却すると発表した。再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したと受け止められ、買いが入ったようだ。消却予定日は12月18日。消却後の自己株式数は109万3531株となる。

■パーソルHD <2181>  237.8円  +0.8 円 (+0.3%)  本日終値
 パーソルホールディングス<2181>は堅調。11日取引終了後、富士通<6702>傘下の富士通コミュニケーションサービスを子会社化すると発表。これが手掛かりとなった。子会社のパーソルビジネスプロセスデザインが、富士通から富士通コミュニケーションサービスの株式を100%取得する。株式譲渡実行日は来年2月3日の予定。互いのノウハウなどを融合させ、市場が拡大しているIT-BPO領域での更なる成長を目指す。

■キヤノンMJ <8060>  4,982円  +7 円 (+0.1%)  本日終値
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が上場来高値を連日更新。11日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる80万株または39億8000万円を上限に、12日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。これが材料視されたようだ。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、21日付で74万7500株の取得を完了している。

■くら寿司 <2695>  3,255円  -610 円 (-15.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 くら寿司<2695>は急落。11日取引終了後、株主優待制度の廃止を発表した。配当を含めた株主への公平な利益還元のあり方という観点から慎重に協議した結果という。来年4月30日を基準日とする株主優待は実施しないとしており、今年分をもって終了することになる。これを嫌気した売りが膨らんだ。あわせて24年10月期連結決算を発表。売上高は前の期比11.1%増の2349億5000万円、営業利益は同2.3倍の56億9900万円だった。主力の国内事業が好調。北米とアジア事業は、セグメント売上高は増加したものの利益面では冴えなかった。配当は従来予想の普通配当20円に、大阪・関西万博での出店が決定したことを受けた記念配当20円を加え、年40円とした。25年10月期の見通しについては売上高を前期比3.4%増の2430億円、営業利益を同12.3%減の50億円とした。配当予想は普通配当20円を見込んだ。

■GFA <8783>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 GFA<8783>が急反発。11日の取引終了後、スーパーコンピューティングサービスプロバイダーであるOWS社(シンガポール)と協創パートナーシップ協定を締結したと発表しており、これが好感された。同社はピクセルカンパニーズ<2743>とAI特化型データセンター事業の構築を目指す基本合意契約を締結している。今回、日本国内でのGPUクラスターによるデータセンタープロジェクトの推進で協業パートナーを模索するなかでOWSと話し合う機会があったという。両社は共同でプロジェクト実現に向けて協業するとしている。

■gumi <3903>  447円  +59 円 (+15.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 gumi<3903>は急伸。11日取引終了後に5~10月期連結決算を発表。売上高は54億9400万円(前年同期比6.1%減)となった一方、営業損益が1億7900万円の黒字(前年同期19億7100万円の赤字)に転換して着地しており、これが好感された。主力のモバイルオンラインゲーム事業は一部既存タイトルの配信期間の経過や撤退の影響でセグメント売上高は減少したが、継続的なコスト適正化が奏功し損益は黒字に転換した。ブロックチェーン事業でも売り上げ増やコスト減によりセグメント損益が改善した。なお、通期の見通しは引き続き非開示とした。

■pluszero <5132>  2,606円  +333 円 (+14.7%)  本日終値
 pluszero<5132>は大幅高で5日続伸。11日取引終了後、25年10月期単独業績予想について売上高を前期比35.4%増の16億5000万円、営業利益を同2.2倍の5億5000万円と発表した。前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示しており、これを好感した買いを集めた。配当予想は引き続き無配とした。なお、同時に発表した24年10月期決算は売上高が前の期比36.3%増の12億1800万円、営業利益が同53.9%増の2億5000万円だった。契約件数が堅調に推移した。

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