【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニチリョク、フィスコ、トラースOP
ニチリョク <日足> 「株探」多機能チャートより
ニチリョク<7578>はストップ高。前週末6日取引終了後、全国農業協同組合連合会(JA全農)との業務提携を発表した。これにより、お墓の相談、お墓の移転先からの紹介斡旋による改葬に関する相談から実工事までを受けることで、顧客獲得の増加を図る。まずは愛媛県のJA組合員を対象としたサービスを開始し、順次全国の各県JAと協議を進め、各県地域に応じた業務提携に発展させることを目指す。
■フィスコ <3807> 160円 +36 円 (+29.0%) 本日終値
フィスコ<3807>が急反発。東京証券取引所が前週末6日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を9日売買分から解除すると発表。取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。日本証券金融も9日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。
■トラースOP <6696> 402円 +45 円 (+12.6%) 一時ストップ高 本日終値
トラース・オン・プロダクト<6696>が急騰。前週末6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)単独決算が、売上高2億9100万円(前年同期比48.5%増)、営業利益700万円(前年同期7500万円の赤字)、最終利益500万円(同8200万円の赤字)と黒字転換したことが好感された。ホスピタリティ市場からの引き合いの増加などでSTB(セットトップボックス)やサーバーなどの受注案件が増加。TRaaS事業で美容サロンサイネージビジネスが23年3月末にサービス終了した影響による減少分を、AI電力削減ソリューション「AIrux8」、流通小売店舗を対象としたDX店舗活性プロダクト「店舗の星」、デジタルサイネージプラットフォーム「CELDIS」などの積み上げでカバーしたことや、テクニカルサービス事業でシステム開発案件の受注が堅調に推移していることも寄与した。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高4億1000万円(前期比32.3%増)、営業利益400万円(前期6900万円の赤字)、最終利益100万円(同8500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■買取王国 <3181> 705円 +69 円 (+10.9%) 一時ストップ高 本日終値
買取王国<3181>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末6日の取引終了後に発表した11月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比2.3%増と33カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続きトレーディングカードが落ち込んだものの、ファッションをはじめホビー・工具などの主要商材が好調に推移しカバーした。また、全店売上高は同22.4%増で11月単月の売り上げとしては過去最高となり、23カ月連続でその月の過去最高売り上げとなった。
■yutori <5892> 2,241円 +202 円 (+9.9%) 本日終値
yutori<5892>は大幅高。若年層向けアパレルの企画・販売を手掛け、SNSを活用した販売戦略に強みを持っている。前週末6日取引後に発表した11月の売上高は前年同月比2.3倍と大幅な伸びを達成、これが株価を強く刺激する格好となった。気温の低下に伴って秋冬物が好調だったほか、冬物アウターの販売が加速した。株価は11月中旬以降の大幅な調整で安値圏に位置していたこともあって、目先リバウンド狙いの買いを呼び込んだ。
■GFA <8783> 301円 +25 円 (+9.1%) 本日終値
GFA<8783>が急伸。この日、今月中に子会社化を予定している再生医療ベンチャーのルミライズが、哺乳動物の脱分化脂肪細胞由来の新たな前駆細胞に関する特許出願を実施したと発表しており、好材料視された。ルミライズは、脱分化脂肪細胞を利用した新再生医療法の開発を行っており、今回の発明の実施形態である脱分化脂肪細胞由来の骨軟骨前駆細胞を用いることで、骨軟骨前駆細胞の応答を指標とした薬剤のスクリーニング法を提供することが可能になるという。また、ヒトから採取した脂肪細胞を由来とした大量の脱分化脂肪細胞を製造し、それらを同発明の実施形態である骨軟骨前駆細胞へ分化誘導することで、ヒト由来の骨軟骨前駆細胞を大量に製造することも可能になるとしている。
■エルテス <3967> 718円 +53 円 (+8.0%) 本日終値
エルテス<3967>がマドを開けて急騰、700円台を回復し今月2日につけた戻り高値688円を払拭した。SNSでの炎上対策などリスク管理を行うネットセキュリティービジネスを手掛けるほか、地方自治体向けDX支援ビジネスで高水準の需要を獲得している。スマートシティー化推進などでカギを握る企業としてマーケットの注目度が高まっている。25年2月期営業利益は前期比81%増の3億3000万円を会社側では見込んでいる。株主還元にも抜かりなく、11月19日に創業20周年記念の株主優待発表を好感し人気化した経緯がある。
■パス <3840> 119円 +6 円 (+5.3%) 本日終値
パス<3840>が後場に急伸した。同社は9日午後1時半、設立35周年記念株主優待の実施を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。2024年12月31日時点で1000株以上を保有する株主を対象とする。保有株式数1000株以上1万株未満でQUOカード5000円分、1万株以上でQUOカード1万円分を贈呈する。優待品は25年3月以降に発送する予定。同社は同年5月2日に設立35周年を迎える。
■レナサイエンス <4889> 306円 +15 円 (+5.2%) 本日終値
レナサイエンス<4889>は反発。前週末6日の取引終了後、25年3月期の単独業績予想について、最終損益を9100万円の赤字から4600万円の黒字(前期2億5800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。20年から実施していた日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)が24年11月に終了したことに伴い、その債務減額(担保としての銀行預金解除)に伴う債務免除益約3億円を25年3月期第3四半期に特別利益に計上することが要因としている。
●ストップ高銘柄
三菱ロジスネクスト <7105> 1,735円 +300 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
GreenBee <3913> 691円 +100 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
日本ラッド <4736> 732円 +100 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
ジィ・シィ企画 <4073> 772円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース