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【市況】ダウ先物は上昇 今月は低調な滑り出しもムードはなお楽観的 クリスマスラリーへの期待=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:28)(日本時間22:28)
ダウ先物 44984(+176.00 +0.39%)
S&P500 6080.75(+17.50 +0.29%)
ナスダック100先物 21420.75(+139.25 +0.65%)

 きょうの米株価指数先物市場はダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇している。取引開始前に発表になったセールスフォース<CRM>とマーベル・テクノロジー<MRVL>の決算を好感し、時間外でIT・ハイテク株に買いが入っている。

 前日のS&P500は僅かに上昇し、今年55回目の最高値を更新となったが、米株式市場はトランプ勝利で大幅に上昇した11月に比べると、今月に入って株価指数は低調な滑り出しとなっている。しかし、市場のムードは依然楽観的で、今月は再び上昇に転じる可能性が高いとの声も聞かれる。

 「12月は歴史的に株式市場にとって良い月であるため、株価上昇の勢いは続く可能性がある。上昇は歴史的にしばしば後半に集中している」との指摘も聞かれた。クリスマスラリーを期待しているようだ。

 先ほど11月のADP雇用統計が発表になり、雇用者数は14.6万人増と前回から減少したものの概ね予想に沿った内容となった。市場は金曜日の米雇用統計に注目しており、今回の数字への反応はいまのところ限定的となっている。

 大統領選の動きもひとまず消化し、市場は今月のFOMCに注目を集めている。FOMC委員は12月利下げの選択肢をオープンにしており、本日のADP雇用統計のような落ち着いた雇用が示されれば、追加利下げへの期待が高まりそうな状況ではある。

 本日は午後にパウエルFRB議長が討論会に出席する予定で注目される。また、日本時間0時にはISM非製造業景気指数が発表予定。

 セールスフォース<CRM>が時間外で大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を下回ったものの、売上高および重要な指標である進行中の残存履行義務は予想を上回った。フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を上回っている。今回の決算は、同社が大々的に宣伝しているAI製品の戦略が業績を押し上げるという期待を高めた。

 ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタ<OKTA>が決算を受け時間外で大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。重要な指標である進行中の残存履行義務(cRPO)も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正した。

 半導体ソリューションを手掛けるマーベル・テクノロジー<MRVL>が決算を受け時間外で大幅高。売上高の7割を占めるデータセンター部門が好調で、AIの旺盛な需要に牽引された。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る1株利益の見通しを示している。

 スポーツ用品販売のフットロッカー<FL>が時間外で大幅安。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益、売上高も予想を下回った。通期ガイダンスも下方修正。消費者の支出が軟化し、値引きなどのプロモーションを活発化させた。

 ワクチンのノババックス<NVAX>が時間外で上昇。チェコのボフミルにある製造施設の売却に関して、デンマークのノボ・ノルディスク社と正式に契約を締結した。

(NY時間08:38)(日本時間22:38)時間外
セールスフォース<CRM> 371.20(+39.77 +12.00%)
オクタ<OKTA> 92.40(+10.69 +13.08%)
マーベル・テクノロジー<MRVL> 108.58(+12.67 +13.21%)
フットロッカー<FL> 19.75(-4.42 -18.29%)
ノババックス<NVAX> 8.62(+0.21 +2.50%)

アップル<AAPL> 243.05(+0.40 +0.16%)
マイクロソフト<MSFT> 434.75(+3.55 +0.82%)
アマゾン<AMZN> 215.98(+2.54 +1.19%)
アルファベット<GOOG> 173.61(+0.59 +0.34%)
テスラ<TSLA> 353.93(+2.51 +0.71%)
メタ<META> 613.18(-0.47 -0.08%)
エヌビディア<NVDA> 141.97(+1.71 +1.22%)
AMD<AMD> 143.48(+1.50 +1.06%)
イーライリリー<LLY> 829.99(+16.66 +2.05%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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