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【市況】<マ-ケット日報> 2024年12月3日

 3日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比735円高の3万9248円で、先月12日以来の水準まで一気に回復してきた。前日の米国市場でナスダック指数が上昇した流れから買いが先行するスタートに。その後も米景気の強さを買う動きや売り方の買い戻しも入って上げ幅を900円超まで拡大した。米国が半導体の輸出規制を発表し、日本は規制の対象外で中国の半導体大手も規制リストから外れたことが後押し要因にもなった。1ドル=149円台の円高は材料とならず。

 昨日の米国市場は目先的な高値警戒感が働きダウ平均は反落した。ダウ平均は11月に月間で3000ドル近くも上昇するなど今年1番の上げ幅を記録。ここまで上げをけん引してきた内需・消費関連株に利食い売りが出た。また、トランプ次期大統領が中国、ロシア、ブラジルなどBRICSに対してドル以外の決済を主とした場合に100%の関税を導入すると発言したことも不透明要因となった。もっとも、少し出遅れているハイテク株には買いが向かいナスダックは最高値更新へ。

 さて、東京市場は米ハイテク・半導体株高に乗って日経平均が大きく上昇する展開。米国株、米景気の強さに改めて売り余地の少ないことを確認した格好だ。日経平均は直近2カ月のボックス下限(3万8000円)を死守し、再びボックス上限(4万円)を目指す動きとなっている。警戒すべきは今月の日銀の利上げ姿勢だが、現状では半分程度織り込み済みのように見受けられる。(ストック・データバンク 編集部)

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