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【市況】東京株式(大引け)=304円高、不安定な地合いも売り一巡後は買い戻し優勢に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 2日の東京株式市場は方向感の見えにくい展開で、日経平均株価は朝方に下値を試す展開となったが、売り一巡後は急速に買い戻され反発して引けた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比304円99銭高の3万8513円02銭と反発。プライム市場の売買高概算は16億9076万株、売買代金概算は3兆9896億円。値上がり銘柄数は1066、対して値下がり銘柄数は512、変わらずは66銘柄だった。

 きょうの東京市場は前週末の欧米株市場が総じて堅調で、米国株市場ではNYダウとS&P500指数が揃って最高値街道に復帰、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上昇し最高値を視野に捉えるなどリスクオンの地合いだった。これを引き継ぎ東京市場も追い風が意識されたが、朝方は為替市場で急速な円高が進行していたこともあり買い手控え感が強く、いったん下値を探る展開に。その後は再び円安方向に急速に押し戻されたこともあり、売り一巡後は株式市場でもアンワインドの動きが強まった。午後に入ると年金資金(GPIF)が運用利回り目標を引き上げるとの一部報道が、株式組み入れ比率が高まるとの思惑を呼び、強気優勢の地合いを後押ししたとの見方も出ていた。値上がり銘柄数は全体の約65%を占めたが、売買代金は4兆円にわずかに届かなかった。

 個別では、ディスコ<6146>が朝方売り一巡後に高くなり、フジクラ<5803>も商いを膨らませ上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや、第一生命ホールディングス<8750>など大手生保が物色人気。IHI<7013>も上値追い。日立製作所<6501>が値を上げ、サンリオ<8136>も堅調。サンケン電気<6707>が急騰し値上がり率トップとなったほか、SBIグローバルアセットマネジメント<4765>も値を飛ばした。セレス<3696>、アイモバイル<6535>なども大幅高となった。

 半面、レーザーテック<6920>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も下値を探る展開。資生堂<4911>が値を崩し、オリエンタルランド<4661>も冴えない。ACCESS<4813>はストップ安、FPパートナー<7388>も値幅制限いっぱいに売り込まれた。ブイキューブ<3681>が大幅安、ラクーンホールディングス<3031>などの下げも目立った。

出所:MINKABU PRESS

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