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【経済】このあと10月のPCEデフレータ 前回よりも若干高めの数字が見込まれる

*PCEデフレータ(10月)22:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.1%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
予想 2.8% 前回 2.7%(コア・前年比)

 このあと日本時間0時に10月のPCEデフレータが発表される。感謝祭の絡みで今回は通常よりも遅い時間の発表となる。このインフレ指標はFRBが好んで参照しているインフレ指標で注目度は高い。特にFRBはエネルギー・食品を除いたコア指数に注目しているが、今回は前月比0.3%、前年比2.8%と前回よりも若干高めの数字が見込まれている。

 ボウマンFRB理事は先日の講演で、10月のPCEコア指数は2.8%程度を見込んでいると述べていた。エコノミストもすでに発表になっている消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)のデータから、ボウマン理事と同様の推計をしているようだ。

 コア指数は年央から緩やかな上昇傾向にあり、6月に2.6%前後で底を打ち、その後3カ月間は2.7%前後での推移が続いている。年末にかけてさらに上昇し、2.9%程度まで達するのではとの予想も出ているようだ。

 このところ力強い米経済指標の発表が相次いでいることで、FRBは利下げに慎重姿勢になっている。予想通りの数字であれば、その姿勢を正当化することになりそうだ。

 市場は12月の利下げ五分五分と見ており、FRBも数字次第でオープンの姿勢を強調。今回の数字が予想を下回るようであれば、利下げ期待が高まり、上回るようであれば利下げなしの可能性を高める素直な反応を示す可能性も留意される。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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