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【市況】アジア株 上海株5週間半ぶり安値、工業企業利益が3カ月連続で減少 さらなる支援策の必要性高まる

アジア株 上海株5週間半ぶり安値、工業企業利益が3カ月連続で減少 さらなる支援策の必要性高まる

東京時間11:26現在
香港ハンセン指数   19163.74(+4.54 +0.02%)
中国上海総合指数  3233.51(-26.25 -0.81%)
台湾加権指数     22560.31(-118.45 -0.52%)
韓国総合株価指数  2520.74(+0.38 +0.02%)
豪ASX200指数    8410.70(+51.25 +0.61%)

アジア株はまちまち。

上海株は5週間半ぶり安値をつけている。きょう発表された中国10月の工業企業利益は10%減と前回の27.1%減から改善したものの、依然として弱いことが示された。1-10月は4.3%減と1-9月の3.5%減よりも大きな減少となった。9月末の一連の支援策の効果が薄れ始めている。中国当局は米新政権による対中関税を見据え、さらなる景気下支え策を準備しているとの見方が広がっている。ただ、間髪入れずに措置を講じなければ中国経済の勢いは鈍化してしまう。

トランプ次期大統領が中国に対し追加で10%の関税を課すと述べたものの、想定内。以前から60%の高い関税はもちろん、必要とあれば自動車メーカーに1000%関税とさえ言っているため、むしろ60%以下の関税ならプラスとの見方。高い関税は米国のインフレを加速させてしまう恐れがあるため、極端な関税引き上げはないとの声も聞かれる。ロイター調査の来年の中国関税率の予想中央値は38%となっている。

きょう発表された豪州10月の消費者物価指数は前年比横ばいだった。豪政府の補助制度により電気料金は前年比35.6%減となった。一方、豪中銀が注目しているトリム平均は3.5%と5月以降はじめて上昇した。

出所:MINKABU PRESS

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