【市況】概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は3日続落、米中対立激化の警戒感が重しとなる流れ
上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより
【ブラジル】ボベスパ指数 129922.38 +0.69%
26日のブラジル株式市場は強含み。主要株価指数のボベスパ指数は、前営業日比886.28ポイント高(+0.69%)の129922.38で引けた。ボべスパ指数の86の構成銘柄では61が上昇、22が下落、変わらずは3。原油安の影響は薄れており、米国株高を意識した買いが入ったようだ。
【ロシア】MOEX指数 2464.35 -2.62%
26日のロシア株式は続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は、前日比2.62%(66.34ポイント)安の2464.35で引けた。日中の取引レンジは、2455.47-2544.83。原油安を意識した売りが続いたようだ。
【インド】SENSEX指数 80004.06 -0.13%
26日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比105.79ポイント安(-0.13%)の80004.06、ナショナル証券取引所の主要50社株価指ニフティは同27.40ポイント安(-0.11%)の24194.50で取引終了。
30社株価指数SENSEXの構成銘柄では、13が上昇、16が下落、変わらずは1。外部環境のさらなる改善は期待できないことから、利食い売りが増えたようだ。個別銘柄ではADSEZなどの下げが目立った。一方、アジアン・ペインツ(APNT)はしっかりとなった。
【中国本土】上海総合指数 3259.76 -0.12%
26日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比4.00ポイント安(-0.12%)の3259.76ポイントと3日続落した。約1カ月半ぶりの安値水準に低迷している。
米中対立激化の警戒感が重しとなる流れ。トランプ次期米大統領は日本時間26日に自身のSNSに、中国が違法薬物の米国流入を容認しているとして、事態が解決するまで、既存の輸入関税に10%の追加関税を課すと投稿した。それに対し、在ワシントンの中国大使館は、「貿易戦争に勝者はいない」などと反発している。トランプ氏は60%の対中関税を表明しているだけに、今後の動きも気がかりだ。人民元安の進行もマイナス材料。26日の外国為替市場では、対米ドルの人民元安が進行し、7月下旬の元安水準で推移している。
《AK》
提供:フィスコ