【市況】ダウ平均は反落 トランプトレードが一服 パウエル議長の発言で下げ拡大=米国株概況
NY株式14日(NY時間16:24)(日本時間06:24)
ダウ平均 43750.86(-207.33 -0.47%)
S&P500 5949.17(-36.21 -0.60%)
ナスダック 19107.65(-123.07 -0.64%)
CME日経平均先物 38975(大証終比:+395 +1.01%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。きょうはここ数日続いたトランプトレードを一服させていた。また、終盤にパウエルFRB議長の講演が伝わり、下げ幅を拡大させている。議長は「利下げを急ぐ必要性を示す経済状況ではなく、慎重に決断を下すことができる」と述べた。また、「政策はより中立的な設定に移行している」とも語った。
これを受けて市場では12月利下げの期待を再び後退させており、OIS市場では利下げの確率が50%を割り込んでいる。CMEのフェドウォッチでも65%程度まで低下。
ただ、全体的には調整の範囲で下押す動きはなく、次の展開を見極めようとしているようだ。今回の選挙はトランプ氏と共和党が圧勝したが、米株式市場はポジティブな反応を示している。この株高がいつまで続くのかを見極めようとしているようだが、市場はまだ楽観的なようだ。
「先週は爆発的な上昇を見せたが、いまは少し二日酔いのような倦怠感がある。しかし、その上昇の大部分を維持している」といった声や、「上値への確実性を待ち傍観している投資家の資金がまだあることを考えると、上値余地はまだあると見ている。今回の株高が短期的に終わるとは思っておらず、新たな資金の追加で、他にもまだ上昇余地がある分野がたくさんある」との強気な声も出ている。
取引開始前に10月の米生産者物価指数(PPI)が発表になり、予想を上回る内容となった。前日の10月の消費者物価指数は予想通りだったものの、FRBはまだのインフレとの闘いに完全勝利していないことを示している。
リビアンなど電気自動車(EV)株が下落。トランプ次期米大統領の政権移行チームはEV購入に対する7500ドル相当の税額控除を廃止する方針だと伝わった。ロイター通信が関係者の話として伝えた。テスラ<TSLA>は税控除廃止を支持しているという。
高級アパレルのタペストリー<TPR>と同業のカプリ<CPRI>が取引開始前に、85億ドル規模の合併計画の中止を発表した。両社とも株価は上昇。米連邦取引委員会(FTC)の反対を受け米裁判所が今月、合併を差し止めるよう判決を下していたが、FTCが勝利した格好となっている。
シスコシステムズ<CSCO>が決算を受け軟調。前日引け後に決算を発表し、25年度通期の見通しを上方修正するなど好調な内容を発表していたが、通期の売上高見通しは上方修正したものの、予想を下回っていた点が物足りなかったようだ。同社株は8月安値から30%上昇している。
ディズニー<DIS>が決算を受け上昇。映画スタジオが2本の大ヒット作で好調だったほか、動画配信でもディズニー+、Huluとも加入者数が予想を上回った。ストリーミング事業は2四半期連続で黒字を達成。
女性向けアパレルのルルズ・ファッション・ラウンジ<LVLU>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、粗利益率が予想を下回り、1株損益の赤字も予想以上に膨らんだ。通期のガイダンスも公表し、売上高見通しを下方修正している。
トラクター・建設機械メーカーのCNHインダストリアル<CNH>が上昇。著名投資家のグリーンライト・キャピタルのアインホーン氏が新たに株式を保有したことが明らかとなった。
3Dプリンターの3Dシステムズ<DDD>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)の報告遅延を発表したうえで暫定売上高を公表し、予想を下回った。
遠隔医療プラットフォームや電子カルテなど、ヘルスケア向けのシステム開発を手掛けるヒムズ&ハーズヘルス<HIMS>が大幅安。アマゾン<AMZN>がプライム会員向けに競合する遠隔医療サービスを開始すると発表したことが嫌気されている。
バイオジェン<BIIB>が上昇。EU医薬品当局が早期アルツハイマー治療薬として、同社と日本のエーザイが共同で開発したレケンビ(一般名:レカネマブ)を承認するよう勧告した。
遠隔医療プラットフォームや電子カルテなど、ヘルスケア向けのシステム開発を手掛けるヒムズ&ハーズヘルス<HIMS>が大幅安。アマゾン<AMZN>がプライム会員向けに競合する遠隔医療サービスを開始すると発表したことが嫌気されている。
ビザチェーンのパパ・ジョンズ<PZZA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。同アナリストは主要ステークホルダーとの対話から、「国内事業の売上動向と収益性の回復は以前の予想よりも長く、風当たりが強い可能性がある」と指摘している。
ニコラ<NKLA> 2.41(-0.71 -22.76%)
リビアン<RIVN> 10.31(-1.72 -14.30%)
ワークホース<WKHS> 1.18(-0.20 -14.49%)
ルーシッド<LCID> 2.08(-0.10 -4.59%)
カヌー<GOEV> 0.54(-0.09 -14.07%)
ディズニー<DIS> 109.12(+6.40 +6.23%)
シスコシステムズ<CSCO> 57.92(-1.26 -2.13%)
タペストリー<TPR> 57.82(+6.56 +12.80%)
カプリ<CPRI> 20.52(+0.87 +4.43%)
ルルズ・ファッション<LVLU> 1.42(-0.20 -12.11%)
CNHインダストリアル<CNH> 10.66(+0.61 +6.07%)
3Dシステムズ<DDD> 2.84(-0.59 -17.20%)
ヒムズ&ハーズ<HIMS> 20.85(-6.75 -24.46%)
パパ・ジョンズ<PZZA> 49.14(-1.65 -3.25%)
アップル<AAPL> 228.22(+3.10 +1.38%)
マイクロソフト<MSFT> 426.89(+1.69 +0.40%)
アマゾン<AMZN> 211.48(-2.62 -1.22%)
アルファベットC<GOOG> 177.35(-3.14 -1.74%)
テスラ<TSLA> 311.18(-19.06 -5.77%)
メタ<META> 577.16(-2.84 -0.49%)
AMD<AMD> 138.84(-0.46 -0.33%)
エヌビディア<NVDA> 146.76(+0.49 +0.33%)
イーライリリー<LLY> 786.23(-25.58 -3.15%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 43750.86(-207.33 -0.47%)
S&P500 5949.17(-36.21 -0.60%)
ナスダック 19107.65(-123.07 -0.64%)
CME日経平均先物 38975(大証終比:+395 +1.01%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。きょうはここ数日続いたトランプトレードを一服させていた。また、終盤にパウエルFRB議長の講演が伝わり、下げ幅を拡大させている。議長は「利下げを急ぐ必要性を示す経済状況ではなく、慎重に決断を下すことができる」と述べた。また、「政策はより中立的な設定に移行している」とも語った。
これを受けて市場では12月利下げの期待を再び後退させており、OIS市場では利下げの確率が50%を割り込んでいる。CMEのフェドウォッチでも65%程度まで低下。
ただ、全体的には調整の範囲で下押す動きはなく、次の展開を見極めようとしているようだ。今回の選挙はトランプ氏と共和党が圧勝したが、米株式市場はポジティブな反応を示している。この株高がいつまで続くのかを見極めようとしているようだが、市場はまだ楽観的なようだ。
「先週は爆発的な上昇を見せたが、いまは少し二日酔いのような倦怠感がある。しかし、その上昇の大部分を維持している」といった声や、「上値への確実性を待ち傍観している投資家の資金がまだあることを考えると、上値余地はまだあると見ている。今回の株高が短期的に終わるとは思っておらず、新たな資金の追加で、他にもまだ上昇余地がある分野がたくさんある」との強気な声も出ている。
取引開始前に10月の米生産者物価指数(PPI)が発表になり、予想を上回る内容となった。前日の10月の消費者物価指数は予想通りだったものの、FRBはまだのインフレとの闘いに完全勝利していないことを示している。
リビアンなど電気自動車(EV)株が下落。トランプ次期米大統領の政権移行チームはEV購入に対する7500ドル相当の税額控除を廃止する方針だと伝わった。ロイター通信が関係者の話として伝えた。テスラ<TSLA>は税控除廃止を支持しているという。
高級アパレルのタペストリー<TPR>と同業のカプリ<CPRI>が取引開始前に、85億ドル規模の合併計画の中止を発表した。両社とも株価は上昇。米連邦取引委員会(FTC)の反対を受け米裁判所が今月、合併を差し止めるよう判決を下していたが、FTCが勝利した格好となっている。
シスコシステムズ<CSCO>が決算を受け軟調。前日引け後に決算を発表し、25年度通期の見通しを上方修正するなど好調な内容を発表していたが、通期の売上高見通しは上方修正したものの、予想を下回っていた点が物足りなかったようだ。同社株は8月安値から30%上昇している。
ディズニー<DIS>が決算を受け上昇。映画スタジオが2本の大ヒット作で好調だったほか、動画配信でもディズニー+、Huluとも加入者数が予想を上回った。ストリーミング事業は2四半期連続で黒字を達成。
女性向けアパレルのルルズ・ファッション・ラウンジ<LVLU>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、粗利益率が予想を下回り、1株損益の赤字も予想以上に膨らんだ。通期のガイダンスも公表し、売上高見通しを下方修正している。
トラクター・建設機械メーカーのCNHインダストリアル<CNH>が上昇。著名投資家のグリーンライト・キャピタルのアインホーン氏が新たに株式を保有したことが明らかとなった。
3Dプリンターの3Dシステムズ<DDD>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)の報告遅延を発表したうえで暫定売上高を公表し、予想を下回った。
遠隔医療プラットフォームや電子カルテなど、ヘルスケア向けのシステム開発を手掛けるヒムズ&ハーズヘルス<HIMS>が大幅安。アマゾン<AMZN>がプライム会員向けに競合する遠隔医療サービスを開始すると発表したことが嫌気されている。
バイオジェン<BIIB>が上昇。EU医薬品当局が早期アルツハイマー治療薬として、同社と日本のエーザイが共同で開発したレケンビ(一般名:レカネマブ)を承認するよう勧告した。
遠隔医療プラットフォームや電子カルテなど、ヘルスケア向けのシステム開発を手掛けるヒムズ&ハーズヘルス<HIMS>が大幅安。アマゾン<AMZN>がプライム会員向けに競合する遠隔医療サービスを開始すると発表したことが嫌気されている。
ビザチェーンのパパ・ジョンズ<PZZA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。同アナリストは主要ステークホルダーとの対話から、「国内事業の売上動向と収益性の回復は以前の予想よりも長く、風当たりが強い可能性がある」と指摘している。
ニコラ<NKLA> 2.41(-0.71 -22.76%)
リビアン<RIVN> 10.31(-1.72 -14.30%)
ワークホース<WKHS> 1.18(-0.20 -14.49%)
ルーシッド<LCID> 2.08(-0.10 -4.59%)
カヌー<GOEV> 0.54(-0.09 -14.07%)
ディズニー<DIS> 109.12(+6.40 +6.23%)
シスコシステムズ<CSCO> 57.92(-1.26 -2.13%)
タペストリー<TPR> 57.82(+6.56 +12.80%)
カプリ<CPRI> 20.52(+0.87 +4.43%)
ルルズ・ファッション<LVLU> 1.42(-0.20 -12.11%)
CNHインダストリアル<CNH> 10.66(+0.61 +6.07%)
3Dシステムズ<DDD> 2.84(-0.59 -17.20%)
ヒムズ&ハーズ<HIMS> 20.85(-6.75 -24.46%)
パパ・ジョンズ<PZZA> 49.14(-1.65 -3.25%)
アップル<AAPL> 228.22(+3.10 +1.38%)
マイクロソフト<MSFT> 426.89(+1.69 +0.40%)
アマゾン<AMZN> 211.48(-2.62 -1.22%)
アルファベットC<GOOG> 177.35(-3.14 -1.74%)
テスラ<TSLA> 311.18(-19.06 -5.77%)
メタ<META> 577.16(-2.84 -0.49%)
AMD<AMD> 138.84(-0.46 -0.33%)
エヌビディア<NVDA> 146.76(+0.49 +0.33%)
イーライリリー<LLY> 786.23(-25.58 -3.15%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース