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【経済】米PPI、前月から伸び加速 インフレ抑制の進展にブレーキ

 この日発表になった10月の米生産者物価指数(PPI)は前月から伸びが加速。ポートフォリオ運用サービス費が押し上げ要因となった。インフレ抑制に向けた進展にブレーキがかかっていることが浮き彫りになった。コア指数は前月比0.3%上昇、前年比では3.1%上昇し、予想も上回った。

 前日発表の10月の米消費者物価指数(CPI)では、コア指数が3カ月連続で同率の伸びとなっていたが、本日の米PPIと合わせて、インフレ基調の根強さを示した。

 物価上昇圧力は今年に入って落ち着いてきているが、最近では足踏み状態となっており、今後の米利下げペースは緩やかになると見られている。

 エコノミストはFRBが好んで参照するPECデフレータに反映されるPPIデータの項目に注目している。同項目では、ポートフォリオ運用サービス費が3.6%上昇し、6カ月ぶりの大幅上昇となった。航空運賃も2022年末以来の大幅な伸びを示し、ヘルスケア関連も大半で伸びが加速した。

 サービスコストは前月比0.3%上昇し、前月の0.2%から拡大。食品・エネルギー除く財価格は前月比0.3%上昇と、前月からやや加速した。一方、食品・エネルギーの卸売価格が下がり、PPI全体の下押し要因となった。

*米生産者物価指数(PPI)(10月)22:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.1%(0.0%から修正)(前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 1.9%(1.8%から修正)(前年比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 3.1%
予想 3.0% 前回 2.9%(2.8%から修正)(コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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