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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落、朝高も終盤にかけ売られ安値引け (11月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  38911.04
高値  39084.44(09:46)
安値  38535.70(15:45)
大引け 38535.70(前日比 -185.96 、 -0.48% )

売買高  21億4202万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆6150億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続落、朝高後に軟化
 2.米株市場ではCPI受け、NYダウが反発
 3.東京市場は後場に先物主導で下げ足加速
 4.半導体関連が売られ、センチメント悪化
 5.円安の追い風も買いが続かず、安値引け

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比47ドル高と反発した。10月の米CPIで伸び率が市場予想通りとなったことからFRBによる利下げへの期待が高まり買いが優勢となった。

 東京市場では、朝方は買い優勢の展開だったがその後に軟化、後場取引き終盤になると売り圧力が強まり、日経平均株価は安値引けとなった。

 14日の東京市場は、朝方は買いが優勢だった。主力株をはじめ広範囲に買い戻しの動きが表面化し、日経平均は頑強な値動きを示したが、上昇一巡後は一転して売りに押される地合いに変わった。前日の米国株市場では10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と合致したことで、安心感が広がりNYダウが小幅ながら上昇した。また、外国為替市場では1ドル=156円台まで円安が進んだことも相場の下支え材料となった。しかし、後場に入ると先物主導で売り圧力が表面化し、日経平均は下値を試す展開を強いられた。半導体関連株などの下げがマーケットのセンチメントを悪化させた。プライム市場の値下がり銘柄数は1000を超え全体の65%を占めている。

 個別では、売買代金上位を占めたディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の主力株が軒並み下落したほか、ソフトバンクグループ<9984>も安い。フジクラ<5803>も売りに押された。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が軟調、関西電力<9503>の下げが目立つ。UTグループ<2146>はストップ安となり、ロート製薬<4527>、堀場製作所<6856>なども急落した。
 半面、売買代金トップとなった三菱重工業<7011>が上昇、川崎重工業<7012>も終始買いが優勢となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調、メルカリ<4385>も上昇した。三井E&S<7003>が商いを膨らませ値を飛ばしたほか、THK<6481>も急伸をみせている。ビジョン<9416>がストップ高で値上がり率トップに買われ、青山商事<8219>も大幅高となった。ライフドリンク カンパニー<2585>も値幅制限いっぱいに買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、NTTデータ <9613>、KDDI <9433>、リクルート <6098>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約114円。うち61円はファストリ1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、TDK <6762>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約235円。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)倉庫運輸関連、(3)卸売業、(4)銀行業、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)石油石炭製品、(3)金属製品、(4)海運業、(5)保険業。

■個別材料株

△アスア <246A> [東証G]
 7-9月期営業利益3.2倍。
△Lドリンク <2585> [東証P]
 上期は最終増益確保。
△アルファG <3322> [東証S]
 株式併合で非公開化へ。
△リミックス <3825> [東証S]
 今期経常を23%上方修正。
△サンアスタ <4053> [東証P]
 自社株買いと株主優待を好感。
△アウトルック <5596> [東証G]
 マネフォ <3994> 傘下入りを好感。
△元旦 <5935> [東証S]
 MBOを発表しTOB価格2080円にサヤ寄せ。
△Kラーニング <7353> [東証G]
 24年12月期業績予想を上方修正。
△トリドリ <9337> [東証G]
 7-9月期は最高益更新。
△ビジョン <9416> [東証P]
 第3四半期2ケタ営業増益と株主優待制度の拡充を好感。

▼ラキール <4074> [東証G]
 今期経常を一転35%減益に下方修正。
▼フロンティM <7038> [東証P]
 今期一転営業赤字に下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ビジョン <9416>、(2)青山商 <8219>、(3)Lドリンク <2585>、(4)サンアスタ <4053>、(5)三井E&S <7003>、(6)THK <6481>、(7)コプロHD <7059>、(8)TOYO <5105>、(9)大倉工 <4221>、(10)ホシザキ <6465>。
 値下がり率上位10傑は(1)フロンティM <7038>、(2)サンウェルズ <9229>、(3)UT <2146>、(4)関西電 <9503>、(5)ロート <4527>、(6)ソースネクス <4344>、(7)堀場製 <6856>、(8)アトラエ <6194>、(9)Mラインズ <3901>、(10)マーキュリア <7347>。

【大引け】

 日経平均は前日比185.96円(0.48%)安の3万8535.70円。TOPIXは前日比7.20(0.27%)安の2701.22。出来高は概算で21億4202万株。東証プライムの値上がり銘柄数は528、値下がり銘柄数は1075となった。東証グロース250指数は625.23ポイント(3.61ポイント安)。

[2024年11月14日]


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