【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 東亜建、パーソルHD、日本マイクロ (11日大引け後 発表分)
東亜建 <日足> 「株探」多機能チャートより
11月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
東亜建 <1885> [東証P] ★今期経常を22%上方修正、配当も13.5円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の118億円→144億円に22.0%上方修正。減益率が29.0%減→13.4%減に縮小する見通しとなった。国内土木事業で複数の大型工事の利益率が改善することなどが上振れの要因。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の40.5円→54円(前期は1→4の株式分割前で160円)に大幅増額修正した。配当利回りは5.54%に上昇。
パーソルHD <2181> [東証P] ★今期最終を9%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比27.5%増の213億円となり、従来予想の240億円を上回って着地。人材紹介の手数料が伸長したほか、不透明な事業環境を踏まえてコストを抑制したことなどが奏功した。
併せて、通期の同利益を従来予想の335億円→365億円に9.0%上方修正。増益率が11.8%増→21.8%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
併せて、発行済み株式数の2.30%にあたる5356万0800株の自社株を11月29日付で消却すると発表。
ワコールHD <3591> [東証P] ★今期最終を41%上方修正
◆25年3月期の連結最終損益を従来予想の32億円の黒字→45億円の黒字(前期は86.3億円の赤字)に40.6%上方修正した。レディスインナーウェアの販売低迷などで売上高は計画を下回るものの、旧福岡事業所跡地の売却に伴う固定資産売却益を計上したことが利益を押し上げる。
楽天銀 <5838> [東証P] ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の532億円→650億円に22.2%上方修正。増益率が10.1%増→34.6%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。運用資産の増加や日銀の政策金利の引き上げに伴う運用利回りの向上を背景に、資金運用収益が伸びることが上振れの要因となる。
石川製 <6208> [東証S] ★上期経常は4.5倍増益で上振れ着地
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.5倍の3億円に急拡大し、従来予想の1.9億円を上回って着地。一部案件が下期にずれたことで売上高は計画を下回ったものの、原価率の改善によって利益は大きく上振れした。
鈴木 <6785> [東証P] ★7-9月期(1Q)経常は29%増益で着地
◆25年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比28.5%増の10.9億円に伸びて着地。主力であるスマートフォン関連部品の需要が増加したことが収益を押し上げた。
フォスター <6794> [東証P] ★今期経常を30%上方修正、配当も10円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→65億円に30.0%上方修正。増益率が16.1%増→51.0%増に拡大する見通しとなった。中国で一部の自動車メーカー向けスピーカーが好調に推移するほか、原価改善策の進展なども利益を押し上げる。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の40円→50円(前期は25円)に増額修正した。
精工技研 <6834> [東証S] ★今期経常を32%上方修正
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の15.5億円→20.5億円に32.3%上方修正。増益率が22.1%増→61.5%増に拡大する見通しとなった。生成AIや5G通信の普及によって世界でデータセンターへの投資が活性化する中、光通信用部品や光通信用部品の製造装置、検査装置の受注が急増していることを反映した。
日本マイクロ <6871> [東証P] ★1-9月期(3Q累計)経常が3.3倍増益で着地、中期計画を上方修正
◆24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の90億円に急拡大して着地。好調なメモリー半導体市況を追い風に、プローブカードの引き合いが旺盛だったことが寄与。製品ミックスの改善なども大幅増益に貢献した。
併せて、中期経営計画を見直し、26年12月期の営業利益目標を従来の150億円→200億円に上方修正すると発表。
ニッチツ <7021> [東証S] ★上期最終は3.1倍増益、配当増額修正と株主優待の新設も発表
◆25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比3.1倍の2億1100万円に拡大して着地。好調な機械関連事業と素材関連事業の回復によって2ケタ増収を達成した。資源関連事業の採算悪化で営業利益はマイナスとなったものの、政策保有株式の売却に伴う特別利益を計上したことが最終利益を押し上げた。
併せて、年間配当を従来計画の30円→35円(前期は30円)に増額修正した。また、株主優待制度を新設し、1000円分のQUOカードを贈呈することも明らかにした。
鴻池運輸 <9025> [東証P] ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も26円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の180億円→215億円に19.4%上方修正。増益率が5.7%増→26.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。空港関連を中心とした単価改定の獲得に加え、海外での輸送および倉庫取扱量が好調に推移していることなどを織り込んだ。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の70円→96円(前期は65円)に大幅増額修正した。
株探ニュース