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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 高砂香、三井金、ダイフク (8日大引け後 発表分)

高砂香 <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 高砂香 <4914> [東証P]  ★今期経常を2.2倍上方修正・3期ぶり最高益、配当も80円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→110億円に2.2倍上方修正。増益率が6.2%増→2.3倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。米国子会社で新基幹システム導入に伴い発生した出荷調整が改善したほか、ファインケミカル事業では欧米向け医薬品中間体が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。フレーバーおよびフレグランスの製品構成、販売価格、原材料購入価格の最適化によって利益率が改善することも上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の80円→160円(前期は70円)に大幅増額修正した。

 アイスタイル <3660> [東証P]  ★7-9月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地
 ◆25年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の8.3億円に急拡大して着地。化粧品販売を手掛けるリテール事業でEC、店舗ともに売り上げが大きく伸びたほか、マーケティング支援事業ではソリューションの価値がブランドに浸透したことで需要期の取引単価が上昇した。

 CEHD <4320> [東証S]  ★今期経常は30%増で2期ぶり最高益、7円増配へ
 ◆24年9月期の連結経常利益は前の期比8.2%減の11.5億円になったものの、続く25年9月期は前期比30.0%増の15億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の電子カルテシステムが新製品「MI・RA・Is V」の受注増加などで順調に推移するほか、不調の医薬品・医療機器等の臨床開発支援はイメージングとプログラム医療機器に経営資源を集中し、V字回復を目指す。
  併せて、今期の年間配当は前期比7円増の22円に増配する方針とした。

 アイピーエス <4390> [東証P]  ★上期経常は一転2%増益で上振れ着地
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.9%増の15.8億円となり、従来の18.5%減益予想から一転して増益で着地。フィリピン国内海底ケーブルネットワーク関連の機器販売を前倒しで提供したことなどで、国際通信事業の収益が大きく伸びた。

 NCD <4783> [東証S]  ★今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も12円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の22億円→27億円に22.7%上方修正。増益率が2.8%増→26.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。IT関連における保険会社向け案件を中心とする業務領域拡大に加え、駐輪場の料金改定で利用料収入が好調に推移していることが上振れの要因。IT関連のサービス品質向上で収益性が大幅に改善したことも織り込んだ。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の54円→66円(前期は50円)に増額修正した。

 ユシロ <5013> [東証S]  ★今期経常を一転22%増益・最高益に上方修正、配当も28円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の43.4億円→56.4億円に30.0%上方修正。従来の減益予想から一転して21.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。価格改定効果や原価低減の進展で採算が大きく改善する。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の70円→98円(前期は70円)に大幅増額修正した。年間配当利回りは6.33%に上昇。

 三井金 <5706> [東証P]  ★今期経常を15%上方修正、配当も15円増額
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の383億円に急拡大し、従来予想の295億円を上回って着地。亜鉛価格が想定を上回ったことや円安効果による収益改善に加え、それらに伴う在庫要因の好転などが上振れの要因となった。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の480億円→550億円に14.6%上方修正。増益率が7.8%増→23.6%増に拡大する見通しとなった。
  併せて、創業150周年記念配当15円を上積みする形で、年間配当を従来計画の150円→165円(前期は140円)に増額修正した。

 木村化 <6378> [東証S]  ★今期経常を一転26%増益に上方修正・3期ぶり最高益、配当も12円増額
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比78.1%増の14.8億円に拡大し、従来予想の5.4億円を大幅に上回って着地。大型の工事進行基準案件が想定以上に進捗したことに加え、工程見直しなどによって原価率が改善したことも大幅増益に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の13.9億円→27.7億円に99.3%上方修正。従来の減益予想から一転して25.8%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→30円(前期は25円)に大幅増額修正した。

 ダイフク <6383> [東証P]  ★今期経常を12%上方修正、配当増額修正と自社株買いも発表
 ◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の590億円→660億円に11.9%上方修正した。豊富な受注残高を背景に売上高が計画通りに推移する中、原材料・人件費高騰に伴うコスト増加分の価格転嫁を進めたことで利益率が想定より上向く。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→47円(前期は40円)に増額修正した。併せて、発行済み株式数の1.35%にあたる500万株または100億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 油研工 <6393> [東証S]  ★今期経常を一転9%増益に上方修正、配当も25円増額
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比38.8%増の7.5億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の14億円→17.5億円に25.0%上方修正。従来の減益予想から一転して9.2%増益見通しとなった。円安基調が継続していることや上期の業績動向などを織り込んだ。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の105円→130円(前期は105円)に増額修正した。配当利回りは5.91%に上昇。

 santec <6777> [東証S]  ★今期経常を一転2%増益・最高益に上方修正、配当も40円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→64億円に6.7%上方修正。従来の減益予想から一転して2.2%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。上期に光通信用光測定器の販売が想定以上に好調だったことが寄与。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→140円(前期は90円)に大幅増額修正した。

 フォーラムE <7088> [東証P]  ★今期経常を18%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比62.0%増の20.6億円に拡大し、従来予想の15.9億円を上回って着地。派遣部門で技術社員の堅調な採用状況を背景に稼働者数が増加したうえ、新規契約単価の上昇傾向が継続したことが上振れの要因となった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の34.5億円→40.7億円に18.0%上方修正。増益率が14.4%増→34.9%増に拡大する見通しとなった。

 東京計器 <7721> [東証P]  ★今期経常を13%上方修正・11期ぶり最高益更新へ
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の37.8億円→42.8億円に13.2%上方修正。増益率が26.4%増→43.1%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。船舶港湾機器事業で新造船向け機器の販売や保守サービスが引き続き好調に推移することに加え、円安効果による原価率の好転なども織り込んだ。

 京阪HD <9045> [東証P]  ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の340億円→377億円に10.9%上方修正。増益率が2.7%増→13.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。インバウンドの増加を追い風にレジャー・サービス業や運輸業が伸びるほか、不動産販売業でマンションの販売が堅調に推移することが要因。
  併せて、発行済み株式数の6.62%にあたる710万株または200億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した株式はすべて消却する予定。

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