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【市況】株価指数先物【寄り前】 4万円固めの動きを意識した押し目狙いのロング対応


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 40030 +330 (+0.83%)
TOPIX先物 2756.0 +30.0 (+1.10%)
シカゴ日経平均先物 40035 +335
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が大幅に上昇し、そろって最高値を更新した。5日投開票の米大統領選でトランプ前大統領が勝利し、連邦議会選挙では共和党が上院での多数派となった。トランプ氏が公約に掲げた減税や規制緩和が進むとの期待が高まり、幅広い銘柄に買いが入った。

 トランプトレードが活発となり、ゴールドマン・サックス<GS>とJPモルガン・チェース<JPM>が10%を超える上昇。キャタピラー<CAT>など景気敏感株も買われた。アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベット<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>など大型テック株やエヌビディア<NVDA>など半導体株が堅調。また、イーロン・マスク氏が全面的に支援してきたトランプ氏が勝利したことで、テスラ<TSLA>の上昇率は14%を超えた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、銀行、各種金融が上昇した一方で、家庭用品・パーソナル用品、不動産、食品・飲料・タバコが下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比335円高の4万0035円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比90円高の3万9790円で始まり、4万0170円まで買われた。その後は軟化し、米国市場の取引開始直後には3万9440円と下落に転じる場面もみられた。しかし、米国市場の強い上昇を受けてリバウンド基調が強まり、終盤にかけて4万円を回復し、4万0030円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。前日に1000円超の上昇となり、ナイトセッションで4万円の大台を回復したため、いったんは達成感が意識されやすいところではある。10月15日に付けた4万0300円が目先的なターゲットになろうが、ボリンジャーバンドの+2σ(4万0120円)を捉えてきたことで、ここからの大幅な上昇に対しては過熱感が警戒されてくる。急ピッチの上昇によってレバレッジ型ETFなどのヘッジ対応の思惑が高まりやすい面はあるが、まずは4万円固めの動きを意識した押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

 ボリンジャーバンドは今後拡大傾向をみせてくるとみられ、バンドに沿ったトレンド形成が期待される。+2σを明確に上放れ、10月の戻り高値を捉えてくる可能性はあるが、オーバーシュート気味の展開から+3σ(4万0720円)に接近する局面では、いったんロングポジションは解消しておきたい。また、目先はリスク選好になるが、トランプ氏が公約としてきた関税強化の影響などは今後警戒されることが見込まれる。

 オプション権利行使価格の4万円を中心に上下の権利行使価格3万9500円から4万0500円のレンジを想定する。ボラティリティの高い状況で、ナイトセッションでも700円を超える変動をみせていたため、いったんトレンドが出てくると動きが速い。ややスキャルピング中心のトレードが強まりやすい面はありそうだ。

 6日の米VIX指数は16.27(前日は20.49)に低下した。不安心理が高まった状態を示す20.00を大きく下回っており、リスク選好が強まろう。支持線として意識されている25日移動平均線(20.06)、75日線(18.94)を一気に割り込み、一時15.44まで低下して200日線(15.79)を下回る場面もみられた。ただし、8月、9月の低下局面では200日線が支持線として機能していたこともあり、ここからの一段の低下は見極めが必要であろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.56倍に上昇した。25日線(14.46倍)を上回り、一時14.59倍まで上昇する場面もみられた。目先的には10月15日に付けた14.70倍を射程に入れ、NTロングが強まる可能性がありそうだ。

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