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【材料】ボーイングが決算受け下落 FCFが予想以上の赤字=米国株個別

(NY時間10:20)(日本時間23:20)
ボーイング<BA> 157.95(-1.93 -1.21%)

 ボーイング<BA>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの1株損益の赤字が予想以上に膨らんだほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想以上の赤字だった。

 同社は声明で、スリムな組織を作るために優先順位をリセットすると言及したほか、未使用の200億ドルの信用枠を現在保有していることも明らかにした。787型機のプログラムは現在、月産4機体制で進行しており、年末までに5機体制に戻す計画を維持するとしている。

 オータバーグCEOは、多額の負債や深刻な業績不振など、解決に時間を要する問題に直面し、新たな航空機開発を検討する以前に解決すべき課題を抱え、岐路に立っているという率直な見解を示した。最も差し迫った課題として、数週間に渡って機能を麻痺させたストライキの終結を挙げた。従業員は本日、合意案を承認するかの投票を行いう。

 同CEOは問題悪化を防ぐために、経営陣が工場現場での作業に密接に関わる企業文化の再構築を含む4つの計画を提示。また、本格的な危機に発展する前に業務上の問題を洗い出すことを目的とした詳細な業務評価も復活させた。そして、事業を安定化させる一方で、新型機の開発に焦点を絞り続けることができるとも主張している。

(7-9月・第3四半期)
・1株損益:-10.44ドル(予想:-10.31ドル)
・売上高:178.4億ドル(予想:178.9億ドル)
  民間航空機部門:74.4億ドル(予想:76.6億ドル)
  防衛・宇宙・セキュリティ:55.4億ドル(予想:56億ドル)
  グローバルサービス:49.0億ドル(予想:50.2億ドル)
・FCF(調整後):-19.6億ドル(予想:-18.7億ドル)
・受注残:5105.1億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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