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【材料】AT&Tが決算受け上昇 ストライキも横ばいの売上高と予想上回る携帯契約数に安心感=米国株個別

(NY時間10:18)(日本時間23:18)
AT&T<T> 21.91(+0.41 +1.93%)

 AT&T<T>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。通信事業の売上高が予想を下回っていた。発表後に時間外で株価は一旦冴えない反応を示したものの、直ぐに買い戻されている。労働者のストライキで困難な四半期であったにもかかわらず、減少こそしたものの、ほぼ横ばいの売上高と予想を上回る携帯契約者数の報告に安心感が広がっている模様。

 通信事業者はユーザーを2年または3年の契約縛りで無料または大幅割引の携帯を提供している。それでも同社は予想を上回る数の携帯加入者を第3四半期に獲得し、前期に続いて好調を維持した。また、同社は新規加入者の獲得に加え、既存顧客の維持にも成功しており、解約率は1%未満と報告した。

 一方、携帯端末の販売は減少。アナリストは「端末の寿命が延び、ハードウェアに大きな変化がなくなったことで、携帯のアップグレードが抑制されている」と指摘。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.60ドル(予想:0.57ドル)
・売上高:302.0億ドル 0.7%減(予想:304.5億ドル)
  通信事業:290.7億ドル(予想:292.9億ドル)
  南米:10.2億ドル(予想:10.8億ドル)
  モビリティ:211.0億ドル(予想:211.7億ドル)
・EBITDA(調整後):116.0億ドル(予想:113.8億ドル)
・FCF:51.0億ドル(予想:46.9億ドル)
・ポストペイド型携帯純増数:40.3万件(予想:39.4万件)
・AT&Tファイバー純増数:22.6万件(予想:26.5万件)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.15~2.25ドルを維持
・EBITDA(調整後):3%増を維持

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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