【材料】ネットフリックスが決算受け上昇 有料会員数が予想以上の増加=米国株個別
(NY時間09:40)(日本時間22:40)
ネットフリックス<NFLX> 750.00(+62.35 +9.07%)
ネットフリックス<NFLX>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ストリーミングの有料会員数の純増数も507万人増と予想以上の増加となった。ハリウッドで昨年あったストライキの影響で新番組の計画が影響を受けたが、財務面では予想を上回る結果となっている。
ガイダンスも公表し、第4四半期の見通しが予想を上回ったほか、通期についても売上高見通しを上方修正している。今回は25年度の見通しも発表し、売上高見通しは予想範囲内となった。
成長鈍化から投資家を不安にさせた2022年5月以来、同社株は4倍超上昇。パスワード共有の取り締まりや広告付き低価格サブスクリプションの導入により6000万人以上の顧客を獲得した。大半のアナリストはパスワード不正利用取り締まりによる業績向上は一時的で、同社はすぐに別の成長戦略を見つけなければならないと見ている。また、同社は広告やビデオゲームへの投資からの目立った財務的な利益を得ておらず、株価は過大評価なのではと懸念も一部から聞かれる。
同社は広告事業の進展が遅れていることを認めているが、独自の広告技術を構築しており、広告収入型サービスを他のストリーミングサービスと並行して販売する契約をいくつか結んでだ。「広告主向けのサービス改善には、まだまだ多くの作業が必要。これは今後数年の優先事項となる」と述べていた。
アナリストは「今回の決算の最もポジティブなサプライズは通期の営業利益率の目標を27%にさらに上方修正したことだ。また、コンテンツへの投資拡大の可能性にもかかわらず、25年の営業利益率の目標が28%というのは保守的に見えるほか、430億-440億ドルという売上高の見通しも値上げや広告事業の拡大があれば、上振れする可能性がある」と述べている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:5.40ドル(予想:5.12ドル)
・売上高:98.2億ドル 15%増(予想:97.8億ドル)
・ストリーミング有料会員数純増:+507万人 42%減(予想:+452万人)
・ストリーミング有料会員総数:2億8272万人 14%増(予想:2億8192万人)
・営業利益率:29.6%(予想:27.8%)
・FCF:21.9億ドル(予想:17.3億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益:4.23ドル(予想:3.90ドル)
・売上高:101.3億ドル(予想:100.5億ドル)
・営業利益率:22.0%(予想:21.2%)
(通期見通し)
・売上高:15%増(従来:14~15%増)(予想:14.9%増)
・営業利益率:27.0%(従来:26.0%)(予想:25.9%)
・FCF:60~65億ドル(従来:約60億ドル)(予想:63.8億ドル)
(25年度通期見通し)
・売上高:430~440億ドル(予想:434億ドル)
・営業利益率:28.0%(予想:27.9%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ネットフリックス<NFLX> 750.00(+62.35 +9.07%)
ネットフリックス<NFLX>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ストリーミングの有料会員数の純増数も507万人増と予想以上の増加となった。ハリウッドで昨年あったストライキの影響で新番組の計画が影響を受けたが、財務面では予想を上回る結果となっている。
ガイダンスも公表し、第4四半期の見通しが予想を上回ったほか、通期についても売上高見通しを上方修正している。今回は25年度の見通しも発表し、売上高見通しは予想範囲内となった。
成長鈍化から投資家を不安にさせた2022年5月以来、同社株は4倍超上昇。パスワード共有の取り締まりや広告付き低価格サブスクリプションの導入により6000万人以上の顧客を獲得した。大半のアナリストはパスワード不正利用取り締まりによる業績向上は一時的で、同社はすぐに別の成長戦略を見つけなければならないと見ている。また、同社は広告やビデオゲームへの投資からの目立った財務的な利益を得ておらず、株価は過大評価なのではと懸念も一部から聞かれる。
同社は広告事業の進展が遅れていることを認めているが、独自の広告技術を構築しており、広告収入型サービスを他のストリーミングサービスと並行して販売する契約をいくつか結んでだ。「広告主向けのサービス改善には、まだまだ多くの作業が必要。これは今後数年の優先事項となる」と述べていた。
アナリストは「今回の決算の最もポジティブなサプライズは通期の営業利益率の目標を27%にさらに上方修正したことだ。また、コンテンツへの投資拡大の可能性にもかかわらず、25年の営業利益率の目標が28%というのは保守的に見えるほか、430億-440億ドルという売上高の見通しも値上げや広告事業の拡大があれば、上振れする可能性がある」と述べている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:5.40ドル(予想:5.12ドル)
・売上高:98.2億ドル 15%増(予想:97.8億ドル)
・ストリーミング有料会員数純増:+507万人 42%減(予想:+452万人)
・ストリーミング有料会員総数:2億8272万人 14%増(予想:2億8192万人)
・営業利益率:29.6%(予想:27.8%)
・FCF:21.9億ドル(予想:17.3億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益:4.23ドル(予想:3.90ドル)
・売上高:101.3億ドル(予想:100.5億ドル)
・営業利益率:22.0%(予想:21.2%)
(通期見通し)
・売上高:15%増(従来:14~15%増)(予想:14.9%増)
・営業利益率:27.0%(従来:26.0%)(予想:25.9%)
・FCF:60~65億ドル(従来:約60億ドル)(予想:63.8億ドル)
(25年度通期見通し)
・売上高:430~440億ドル(予想:434億ドル)
・営業利益率:28.0%(予想:27.9%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース