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【材料】エレバンス・ヘルスが決算受け大幅安 医療保険業界の問題を浮き彫りに=米国株個別

(NY時間10:51)(日本時間23:51)
エレバンス・ヘルス<ELV> 436.10(-60.86 -12.25%)

 マネージドケアプランを提供するエレバンス・ヘルス<ELV>が大幅安。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。保険の収入に対する支払い比率を示す給付費比率が89.5%と予想を上回った。また、通期のガイダンスも公表し、1株利益の見通しを大幅に下方修正している。

 今回の決算は医療保険業界の問題を浮き彫りにした。長年政府のプログラムに成長を依存してきた同業界にとって、先行きが不透明になっていることを示唆している。今週はライバルのユナイテッドヘルス<UNH>も期待外れの見通しを発表し、すでに問題を予期していた投資家たちをさらに驚かせていた。

 各州はパンデミック終息後、数百万人をセーフティネットプログラムから排除し、保険会社は残った加入者の医療ニーズに対して州政府からの支払いが不十分であると述べている。

 医療保険会社はパンデミックの間、好調な利益と堅調な成長を記録していた。その期間、各州がプログラムへの適格性を確認する日常的なプロセスを停止したためメディケイドプランの加入者が増加。一方で、多くの患者はウイルス感染するのを恐れて医療機関への通院を控えた。ただ、これらの傾向はパンデミックの終息で、患者が手術やその他の治療のために病院に戻ってきたことで逆転し、メディケイドの適格性確認も再開された。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):8.37ドル(予想:9.67ドル)
・売上高:451.1億ドル(予想:439億ドル)
  ・保険料:368.1億ドル(予想:356.7億ドル)
  ・商品:58.9億ドル(予想:55.5億ドル)
  ・純投資:5.51億ドル(予想:5.023億ドル)
・給付費比率:89.5%(予想:87.6%)
・医療会員数:4576万人(予想:4617万人)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):33.00ドル(従来:37.20ドル以上)(予想:37.26ドル)

【企業概要】
 テクノロジーを活用し、提携医療保険を通じて個人・事業主グループ・メディケイド・メディケアの各市場向けにマネージドケアプランを提供する。保険金請求処理、医療機関ネットワークへのアクセス、医療管理、ウェルネスプログラム、その他のサービスを顧客向けに提供する。連邦政府職員医療給付関連のサービスも手がける。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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