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【材料】アボット・ラボが決算受け上昇 糖尿病用機器の需要の高まりが牽引=米国株個別

(NY時間14:50)(日本時間03:50)
アボット・ラボ<ABT> 118.26(+2.21 +1.90%)

 医薬品や医療機器のアボット・ラボ<ABT>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。糖尿病用機器に対する需要の高まりが成長を牽引した。ガイダンスも公表し、通期の1株利益見通しのレンジを上方修正している。

 医療機器事業は、以前に利益見通しを上方修正したこともあり、今年に入って明るい材料となっている。アナリストは「電気生理学用機器や血糖値モニターの成長により、これらの製品の売上は堅調に推移している」と指摘。

 しかし、同アナリストは注意が必要な可動部門があるとも指摘。「栄養補助食品の売上は予想を下回ったが、コロナ検査の売上が予想を上回ったことで相殺された」という。

 なお、同社の取締役会は今月、普通株を最大70億ドルまで買い戻す新たなプログラムを承認している。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.21ドル(予想:1.20ドル)
・売上高:106.4億ドル、4.9%増(予想:105.5億ドル)
  栄養:20.7億ドル(予想:21.7億ドル)
  診断:24.1億ドル(予想:23.0億ドル)
  コロナ検査関連:2.65億ドル(予想:0.87億ドル)
  既存医薬品:14.1億ドル(予想:14.0億ドル)
  医療機器:47.5億ドル(予想:46.8億ドル)
  糖尿病ケア:17.3億ドル(予想:17.1億ドル)
・既存事業売上高(コロナ検査関連除く):8.2%増(予想:9.3%増)

(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.31~1.37ドル(予想:1.34ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.64~4.70ドル(従来:4.61~4.71ドル)(予想:4.66ドル)
・既存事業売上高(コロナ検査関連除く):9.5~10.0%増(予想:9.7%増)

【企業概要】
 広範なヘルスケア製品の発見・開発・製造に取り組み、世界の小売業者・卸売業者・医療機関・政府機関等向けに直接販売する。幅広いブランドのジェネリック医薬品、成人・小児用の各種栄養製品、ラボラトリー診断薬をはじめとする診断システムと検査、及び心不全や糖尿病等の治療のための医療機器を取り扱う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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