【市況】米国株見通し:底堅い値動きか、企業業績の改善に期待感
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
(13時30分現在)
S&P500先物 5,855.50(-4.25)
ナスダック100先物 20,408.50(-41.50)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は1ドル安。米金利は底堅く、本日の米株式市場はやや売り先行となりそうだ。
11日の主要3指数は反発。ナスダックとS&Pは序盤にプラスへ転じ、上げ幅拡大のダウは409ドル高の42863ドルと最高値更新した。この日発表された生産者物価指数(PPI)は前日の消費者物価指数(CPI)同様に加速し、緩和的な金融政策への期待は一服。ただ、本格化した企業決算でJPモルガン・チェースの業績が市場の予想を上回り、金融が相場をけん引。また、長期金利の失速で主力ハイテクが買われ、指数を押し上げた。
本日は底堅い値動きか。前週発表されたインフレ指標は予想外に上昇し、連邦準備制度理事会(FRB)のハト派的な政策方針を弱める内容となった。来月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け大幅利下げへの期待は後退し、積極的な買いを抑制しそうだ。ただ、追加的な緩和措置は続くとみられ、買いが入りやすい地合いに変わりはない。中東情勢への警戒は高まるものの、好スタートの業績発表で金融を中心に買われ相場を支えるとみる。
《TY》
提供:フィスコ