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【市況】ダウ平均は小幅続落 中東情勢が依然緊迫化しており市場も注視=米国株序盤

NY株式8日(NY時間10:21)(日本時間23:21)
ダウ平均   41938.99(-15.25 -0.04%)
ナスダック   18079.12(+155.22 +0.87%)
CME日経平均先物 39540(大証終比:+580 +1.47%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続落。取引開始直後は買いが先行し、ダウ平均も上昇して始まったものの、直ぐに下げに転じている。取引開始直後の上げは、本日は原油相場が下落しており、米株式市場も前日の下げをやや戻していた。原油相場については、中国が追加の大規模な景気刺激策を見送る方針を示したことも重石となっているようだ。

 ただ、中東情勢は依然緊迫化しており、イスラエルによるイランへの報復措置と、米国による中東でのエスカレート阻止に向けた努力を投資家たちは注視している。

 投資家が中東情勢の激化をますます懸念する中、10月に入って米株式市場は乱高下している。S&P500は9月に2%上昇したが、10月に入って1%強下落している。10月はボラティリティが高まるとの経験則通りの値動き。

 先週は予想外に強い米雇用統計が米経済のソフトランディングへの期待を高め、市場は少し持ち直していた。金曜日にはダウ平均が最高値を更新する場面もあった。しかし、今週に入ってその熱狂は冷め、投資家たちは、労働市場が依然として堅調であることから、今後FRBが積極的な利下げを行うことはないと予想している。

 来月の大幅利下げの可能性はもはや遠のいており、年内あと2回のFOMCでは通常の0.25%ポイントの利下げが有力視されている。逆に据え置きの可能性も浮上している状況。そのような中で一部からは、木曜日の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る強い数値を示せば、市場は急変する可能性があるとの警戒感も出ている。

 ハリケーン「ミルトン」が勢力はカテゴリー4に落ちたものの、暴風雨を伴ってフロリダに接近している。同地域は「ヘリーン」による被害にあったばかり。米ハリケーンセンター(NHC)は最新の勧告で本日にメキシコのユカタン半島をかすめ、明日はフロリダに向かうと予想している。

 エヌビディア<NVDA>が5日続伸。台湾の鴻海が世界最大のエヌビディア「GB200」施設を建設すると発表した。

 主に10代向けのオンラインゲーム開発のロブロックス<RBLX>が下落。空売りで知られる米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが同社株を空売りしていることをXへの投稿で明らかにした。

 電子署名のドキュサイン<DOCU>が上昇。S&Pダウジョーンズ・インディシズが10月11日の取引開始前にS&P中型株400に採用されると発表した。

ドキュサイン<DOCU> 67.97(+5.19 +8.27%)
ロブロックス<RBLX> 39.69(-1.71 -4.12%)

アップル<AAPL> 224.60(+2.91 +1.31%)
マイクロソフト<MSFT> 412.68(+3.14 +0.77%)
アマゾン<AMZN> 182.12(+1.32 +0.73%)
アルファベットC<GOOG> 165.40(+1.01 +0.61%)
テスラ<TSLA> 243.46(+2.63 +1.09%)
メタ<META> 591.11(+6.33 +1.08%)
AMD<AMD> 171.13(+0.16 +0.09%)
エヌビディア<NVDA> 131.13(+3.41 +2.67%)
イーライリリー<LLY> 917.58(+19.18 +2.13%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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