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【材料】エヌビディア、オープンAIに投資とのニュースもサポートしている模様=米国株個別

(NY時間14:07)(日本時間03:07)
エヌビディア<NVDA> 123.18(+4.33 +3.64%)

 きょうはエヌビディア<NVDA>に買いが膨らんでおり、ナスダックはダウ平均と比べれば小幅な下げに留まっている。同社のフアンCEOが次世代AI半導体「ブラックウェル」について、現在フル生産されており予定通り進んでいると述べたことが材料視されている。ブラックウェルを巡っては、生産上の問題による遅延が懸念されていた。同CEOは「ブラックウェルの需要は常軌を逸している」とも述べていた。

 一方、同社がオープンAIに投資したというニュースが流れたことも同社株をサポートしている模様。オープンAIは前日に66億ドルの資金調達を行い、同社の評価額は1570億ドルに達したと発表した。オープンAIは資金調達ラウンドに参加した企業名を公表していないが、エヌビディアが1億ドルを拠出したとの報道が流れていた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として伝えた。

 1億ドルという投資額はエヌビディアの時価総額と比較するとたいした金額ではないが、それでも市場はこの提携を同社のAIへのこだわりを象徴する動きと見ているようだ。2022年後半にオープンAIがチャットGPTを発表したことがAI投資ブームのきっかけとなり、エヌビディアも超大型株であるマグニフィセント7に仲間入りするきっかけとなった。また、この投資はオープンAIのチップ購入計画に関するより深い洞察がもたらされることで、エヌビディアにも利益をもたらす可能性が有り得るという。

 同社のGPUはチャットGPTのような大規模言語モデルを動かすのに最適な方法だが、多くの競合他社がその差を埋めようと競い合っている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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