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【市況】NY株式:NYダウは83ドル高、ハイテクが支援

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は続伸。ダウ平均は83.57ドル高の42,208.22ドル、ナスダックは100.25ポイント高の18,074.52で取引を終了した。

年内の追加利下げ期待や中国の景気刺激策を受けた世界経済の見通し回復で、寄り付き後、上昇。その後、9月消費者信頼感指数が予想を下回ったため、景気への楽観的見方が後退し売りに転じた。ダウは過去最高値付近からの利食い売りも見られ、伸び悩んだ。ナスダックは人工知能(AI)需要を期待し、半導体エヌビディア(NVDA)などの押し目買い意欲が強く底堅く推移し、相場を押し上げ。終盤にかけダウもプラス圏を回復し連日過去最高値を更新し、終了した。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、公益事業が下落。

重機メーカーのキャタピラー(CAT)は中国の景気刺激策を受けた売り上げ増期待に、上昇。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)も中国の需要回復期待に上昇した。カジノ運営のラスベガス・サンズ(LVS)はホテルチェーン運営のマリオット・インターナショナル(MAR)と共同でマカオで高級ホテル建設を発表し、上昇した。半導体のエヌビディア(NVDA)は計画されていたファン最高経営責任者(CEO)による保有株売却が完了、売り材料出尽くし感に買われた。

格安航空会社のサウスウエスト(LUV)は物言う投資家のエリオットマネジメントが同社の取締役会改革を求める臨時株主総会を来週にも召集する意向を示したことが好感され、上昇。クレジットカード会社のビザ(V)は司法省がデビットカードの決済を巡り独禁法違反で同社を提訴したことが嫌気され、下落。航空会社のアラスカエア(ALK)は格付け会社ムーディーズが信用格付けを引下げ、下落。鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチール(X)は共和党のトランプ大統領候補が日本製鉄による同社買収を阻止する姿勢を再表明し、軟調。

住宅建設会社のKBホームズ(KBH)は取引終了後に四半期決算を発表。内容が予想を下回り、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)
《ST》

 提供:フィスコ

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