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【市況】株価指数先物【引け後】 植田総裁発言を受け、ナイトセッションで3万8000円に乗せる


大阪12月限
日経225先物 37530 +640 (+1.73%)
TOPIX先物 2615.5 +25.5 (+0.98%)

 日経225先物(12月限)は、前日比640円高の3万7530円で取引を終了。寄り付きは3万7590円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7530円)にサヤ寄せする形で買いが先行した。現物の寄り付き時には3万7740円まで買われ、買い一巡後に3万7530円まで上げ幅を縮めたが、押し目待ちの買い意欲は強く、ランチタイムでは一時3万7770円まで買われた。

 その後、日銀が金融政策決定会合で政策金利を現行の0.25%程度で据え置くと伝わった。市場では利上げを見送るとの予想がコンセンサスだったが、為替市場で1ドル=141円台後半と円高に振れたこともあり、持ち高調整により結果判明直後には3万7510円まで上げ幅を縮める場面もみられた。

 ただし、後場中盤に3万7690円を付けるなど、高値圏での推移を継続。引け後の植田和男総裁の記者会見を控えて、終盤にかけては利食いに伴うロングの解消により、3万7440円まで軟化する場面もみられたが、下へのバイアスは強まらなかった。

 なお、日経225先物はナイトセッションで一時3万8180円まで買われた。植田総裁の記者会見での発言が追加利上げに慎重と受け止められ、円相場が一時1ドル=143円70銭台まで円安に振れるなかで、アルゴリズムが発動したようである。これにより、3万8060円辺りで推移する75日移動平均線を捉えてきた。同線を明確に上放れてくると、ショートカバーが一段と強まりやすいだろう。

 アルゴの反動もありそうだが、ナイトセッションで75日線を上回って終えるようだと、連休明けには上へのバイアスが強まる可能性が高まり、ボリンジャーバンドの+2σが位置する3万9140円辺りが意識されてくる展開が期待されそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.34倍に上昇した。14.30倍を回復して始まり、一時14.24倍と前日の終値水準まで軟化する場面もみられたが、200日線が支持線として意識される形で上昇した。8月22日に付けた戻り高値の14.35倍に接近しており、この水準を突破してくると、NTロングによるスプレッド狙いの動きに向かわせよう。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万9803枚、ソシエテジェネラル証券が1万0347枚、サスケハナ・ホンコンが4084枚、JPモルガン証券が3547枚、バークレイズ証券が2232枚、野村証券が1975枚、モルガンMUFG証券が1693枚、SBI証券が1469枚、日産証券が795枚、ドイツ証券が794枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万6543枚、ソシエテジェネラル証券が1万8126枚、モルガンMUFG証券が8803枚、バークレイズ証券が6740枚、サスケハナ・ホンコンが3888枚、JPモルガン証券が3167枚、ビーオブエー証券が2588枚、ゴールドマン証券が2227枚、野村証券が1659枚、BNPパリバ証券が1346枚だった。

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