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【市況】株価指数先物【寄り前】 FOMC通過で押し目狙いのロング対応に


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 36470 +290 (+0.80%)
TOPIX先物 2562.5 +18.5 (+0.72%)
シカゴ日経平均先物 36370 +190
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利を通常の倍とする0.5%の利下げを決定した。参加者の政策金利見通し「ドットチャート」では、19人の当局者のうち10人が、年内残り2回の会合で合わせて0.5%下げる見通しが示された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は声明で、最大限の雇用と2%のインフレ達成を目指すとしている。

 NYダウはFOMCの結果発表後に370ドル超上昇する場面もみられたが、足もとで0.5%の利上げを織り込む動きを強めていたこともあり、その後は利益確定の売りが優勢となる形で下落に転じた。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、運輸、エネルギーが上昇した一方で、半導体・同製造装置、家庭用品・パーソナル用品、電気通信サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比190円高の3万6370円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比40円高の3万6220円で始まり、その後は緩やかに上昇し、米国市場の取引開始直後には3万6290円まで買われた。買い一巡後はFOMCの結果待ちとなるなかで軟化し、発表直後には3万6050円~3万6450円で荒い値動きをみせた。しばらく強弱感が対立していたが、終盤にショートカバーとみられる動きが入り、3万6470円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。米長期金利は3.7%台に上昇した。16日には3.61%に低下するなど0.5%の利下げを織り込む動きだったこともあり、結果判明後はリバランスの動きをみせた。為替市場でも円相場は1ドル=142円台と落ち着いており、株式市場もアク抜けが意識されそうだ。

 日経225先物はFOMCの結果判明直後に荒い値動きとなったが、下落する局面で3万6000円を割り込まなかったため、同水準が引き続き支持線となろう。足もとで不安定な値動きが続いていたものの、9日に付けた3万4900円を直近安値に、下値を切り上げるトレンドを継続している。ボリンジャーバンドの-1σ(3万6200円)を上回って終えており、中心値(25日)が位置する3万7170円が射程に入ってくる。

 そのため、オプション権利行使価格の3万6250円から3万7250円のレンジを想定する。次は日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとするムードが強まりそうだが、前回会合での利上げが波乱相場のきっかけになっただけに、9月は現状維持がコンセンサスでありサプライズは考えにくいとみておきたい。そのため、軟化する局面があれば、押し目狙いのロング対応となりそうだ。

 なお、18日の米VIX指数は18.23(前日は17.61)に上昇した。75日移動平均線を支持線としたリバウンドから、17.29辺りで推移している25日線を上回る形状となった。ただし、FOMCを無難に通過したこともあり、20.00を下回っている状況では、リスク選好に向かわせる可能性があろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.22倍に上昇した。14.22倍辺りに位置する200日線を上回り、一時14.27倍まで上昇する場面もみられた。その後は後場終盤にかけてTOPIX型の強い動きもあり、200日線近辺での推移となった。朝方はNTロングに振れやすいと考えられるが、エヌビディア<NVDA>など米半導体株の弱い値動きもあり、トレンドは出にくいと考えられる。

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