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【通貨】ユーロ週間見通し:弱含みか、域内経済の減速懸念や日銀正常化方針で

ユーロ/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■下げ渋り、9月米大幅利下げの可能性残る

今週のユーロ・ドルは下げ渋り。欧州中央銀行(ECB)による追加利下げを想定してユーロ売り・米ドル買いが一時優勢となったが、9月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で大幅利下げが決定される可能性はあることから、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いは縮小。ユーロ・ドルは1.10を維持した。取引レンジ:1.1002ドル-1.1102ドル。

■もみ合いか、欧米中銀の政策方針にらみ売買交錯も

来週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は9月12日の理事会で予想通り追加利下げを決定。今後はデータ次第とし早急な金融緩和に慎重姿勢を示しており、ユーロ売りは抑制されそうだ。一方、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利引き下げが見込まれるが、利下げ幅が0.25ptにとどまった場合、ユーロ買い・米ドル売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.0950ドル-1.1200ドル

■下落、米ドル安円高の進行を受けてリスク回避の円買い拡大

今週のユーロ・円は下落。日米金利差の縮小予想が広がり、リスク回避的な米ドル売り円買いが拡大したことが要因。原油先物の下落も円買い材料となった。この影響でユーロ・円の取引でも円買いが強まり、一時155円台半ば近辺までユーロ安円高が進行した。取引レンジ:155円46銭-158円73銭。

■弱含みか、域内経済の減速懸念や日銀正常化方針で

来週のユーロ・円は弱含みか。欧州中央銀行(ECB)理事会は9月12日に追加利下げを決定したが、今後の対応についてはデータ次第。ただ、ユーロ圏経済の減速懸念が根強いため、新たなユーロ買い材料が提供されない場合、ユーロは伸び悩む可能性がある。また、日本銀行は今回の政策決定会合で金融政策の現状維持を決める見込みだが、金融正常化の方針を堅持していくことも対円でユーロを下押しする一因となりそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日(月):7月貿易収支

予想レンジ:154円00銭-157円50銭

《FA》

 提供:フィスコ

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