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【市況】<マ-ケット日報> 2024年9月13日

 13日の市場は日経平均が反落。終値は前日比251円安の3万6581円だった。前日の米国株が上昇したにもかかわらずプラスで反応したのは開始数分だけ。その後は一時300円超の下げを演じるなど、市場は1ドル=140円台に上昇した円相場を警戒する動きとなった。メジャーSQを波乱なく通過し、米国でも特にハイテク株が堅調だったが、昨日に上げ過ぎた反動の方が勝ってしまった感がある。特に市場の円高への警戒心は強いようだ。

 昨日の米国市場はハイテク株高に支えられてダウ平均は続伸した。この日発表された8月の卸売物価指数は事前予想通りの0.2%上昇。9月のFRBの利下げ幅拡大を期待した市場は想定内の結果に一時200ドルほど下げたが、欧州(ECB)が利下げに動いたことから米国でも継続的な利下げが連想され、株式を買う動きが次第に広がった。特にこれまで売り込みの大きかったハイテク株にこの日も買いが入り全体をけん引。エヌビディアの持ち直しも心理的にプラスに働いている。

 さて、東京市場は米株高よりも円高に反応するような格好で日経平均は反落してしまった。3連休前の週末ということで買いが入りにくいことや、来週に控える日米中銀のイベントを前に持ち高を調整する売りも出ているようだ。一方、今週は9日、11日と下値3万5200円台で小さな2点底を形成している。当面はそこを起点にどこまで戻せるかがポイントとなろう。(ストック・データバンク 編集部)

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