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【特集】サイオス Research Memo(3):「LifeKeeper」などの自社製品・サービスが順調に拡大

サイオス <日足> 「株探」多機能チャートより

■サイオス<3744>の業績動向

2. 事業セグメント別の動向

(1) オープンシステム基盤事業
オープンシステム基盤事業の売上高は前年同期比76.0%増の8,798百万円と大幅増収となり、営業利益も同66.6%増の94百万円と2期連続で増益となった。企業の活発なIT投資が続くなか、Red Hat Enterprise LinuxをはじめとするRed Hat, Inc.関連商品において大型案件を受注したこと、主力自社製品の「LifeKeeper」も国内におけるライセンス販売の増加により、増収となった。Red Hat, Inc.関連商品については、大型案件の受注により大幅増収となったが、通常よりも利益率が低い案件であったため利益への貢献は軽微であった。「LifeKeeper」については、基幹システム等をオンプレミス環境からクラウド環境に移行する流れを受け、クラウド環境での売上(国内外合計)が同20.9%増と引き続き伸張した。海外売上高については欧州・アジア向けが伸びたものの、米州向けが苦戦した影響で、同2.1%減の407百万円となった。

(2) アプリケーション事業
アプリケーション事業の売上高は前年同期比1.8%減の3,005百万円となった。APIソリューション事業が活況な市場の需要の取り込みにより好調に推移したほか、「Gluegentシリーズ」が新規顧客獲得で順調な増収となり、MFP向けソフトウェア製品も堅調に推移した。一方で、金融機関向け及び文教向けのシステム開発・構築支援や金融機関向け経営支援システム販売が減収となり、全体では微減収となった。利益面では、研究開発費の選択と集中を図ったことにより営業損失114百万円(前年同期は169百万円の損失)と、赤字幅が縮小した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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