【材料】<注目銘柄>=アズビル、BA事業牽引役に好業績継続へ
アズビル <日足> 「株探」多機能チャートより
建物設備をトータルに制御・管理するBA事業、工場やプラントの装置・設備の最適運用を支援するアドバンスオートメーション(AA)事業、ガス・水道などのライフライン、製薬・研究所向けのライフサイエンスエンジニアリング、住宅用全館空調システムの3つの分野で事業を展開するライフオートメーション(LA)事業の3事業が柱。8月7日に発表した25年3月期第1四半期連結決算は、堅調な市況や複数年大型サービス契約の更改によりBA事業が大きく伸長し、営業利益は57億8200万円(前年同期比24.4%増)となった。
BA事業を取り巻く環境は、国内市場では都市再開発のオフィスビル向け需要が落ち着いてきたものの高水準を維持。また、省エネ・CO2排出量削減の需要に加えて、新型コロナウイルス感染拡大後の安全や新しい働き方に適応した新たなソリューション対応への関心も継続している。これを背景に相対的に収益性の高い既設建物向け受注の増加や、価格転嫁を含む受注時採算性の確保が進んでおり、業績を牽引している。
25年3月期通期予想では、会社側は営業利益375億円(前期比1.8%増)を見込むが、調査機関によっては同400億円前後を見込むところもある。続く26年3月期もBA事業を牽引役に増収増益基調継続が期待できる。(仁)
出所:MINKABU PRESS