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【市況】アジア株は全面安、米中景気減速懸念 中国CPI予想届かず、PPIは下落幅拡大 上海株0.9%安

アジア株は全面安、米中景気減速懸念 中国CPI予想届かず、PPIは下落幅拡大 上海株0.9%安

東京時間11:03現在
香港ハンセン指数   17186.94(-257.36 -1.48%)
中国上海総合指数  2740.60(-24.64 -0.94%)
台湾加権指数     20961.80(-473.39 -2.21%)
韓国総合株価指数  2516.35(-27.93 -1.10%)
豪ASX200指数    7957.70(-55.68 -0.69%)

アジア株は全面安、前週末の米株大幅下落を受け売り優勢で始まった。

8月の米雇用統計は失業率は改善したものの雇用者数の伸びが予想に届かなかった。また、6月7月と過去2カ月分が下方修正された。弱めの雇用統計を受け米国の景気減速懸念が再燃している。中国の景気減速懸念も重石、中国需要低迷懸念から鉄鉱石価格が連日下落している。

休場明け香港株は大幅下落、金曜日は台風接近のため臨時休場だった。銀行や自動車、不動産、エネルギー関連など幅広い銘柄が下落している。先週末のナスダック大幅下落を受け台湾と韓国市場ではハイテク関連が大幅安となっている。台湾TSMCは2.8%安。

上海株は0.94%安、今年2月以来の安値。中国物価統計を受け下げ幅を拡大している。
中国の需要低迷懸念から鉄鉱石価格が連日下落しており、金属やアルミ、鉄鋼、銅、鉱物など素材関連が全面安となっている。中国石油天然気や中国海洋石油、中国石油化工などエネルギー関連も総じて下落。保利置業集団や北京万通新発展集団など不動産株も下落している。

中国8月の生産者物価指数の下落幅は予想以上に拡大し、4月以来の落ち込みとなった。消費者物価指数は+0.6%と2月以来の高水準となったものの、市場予想には届かなかった。今週末には小売売上高や住宅価格など8月一連の統計が発表されるが総じて弱い内容になる見通し。米国が9月に利下げを開始することが確実視されており、FRBのあとに中国当局も主要金利を引き下げるとの見方が強まっているが引き下げたところで中国経済には焼け石に水。大規模な支援策がない限り、景気も投資家心理も回復しない。

出所:MINKABU PRESS

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