セブン&アイ <日足> 「株探」多機能チャートより
セブン&アイ・ホールディングス<
3382>が4日ぶりに反発している。同社は前週末6日、カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールからの買収提案について、企業価値に関し「著しく」過小評価している、などとする回答を公表していた。これに対しクシュタールは現地時間8日に声明を発表。引き続き友好的な協議を進めるために、適切な秘密保持契約を結ぶ用意があるとしたうえで、セブン&アイが指摘した米国の競争法当局との関係で直面すると見込まれる課題を巡り、規制当局の承認を得るために必要となる場合には、セブン&アイとともに事業の切り離しも検討していく、と表明した。更に、買収に際しクシュタールは現金で実施するだけの十分な余力があり、財務アドバイザーから、取引に向けた資金調達を手配できると確信しているとのレターを受領していることも明らかにした。一連のクシュタールの声明内容を受け、株式市場では買収価格が引き上げられるとの思惑が広がり、セブン&アイ株への買いを誘う形となったようだ。
出所:
MINKABU PRESS
最終更新日:2024年09月09日 10時39分