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【市況】ダウ平均、500ドル超の大幅反落 本日から9月相場入り ISM受けてリスク回避の雰囲気=米国株序盤

NY株式3日(NY時間12:59)(日本時間01:59)
ダウ平均   41055.55(-507.53 -1.23%)
ナスダック   17258.17(-455.46 -2.60%)
CME日経平均先物 37970(大証終比:-820 -2.16%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は500ドル超の大幅反落。本日から9月相場入りだが、この日発表のISM製造業景気指数が前回から改善はしたものの引き続き米製造業の低迷を示唆したことで米株式市場は売りが強まり、市場はリスク回避的な雰囲気に包まれている。

 エヌビディア<NVDA>やAMD<AMD>といった半導体関連株が下げを先導し、エネルギーや産業も下落。

 8月は月初の急落を取り戻し、S&P500は4カ月連続の月足陽線で終えた。底堅い展開を見せて株価指数は最高値も更新したが、9月相場には慎重な面もあるようだ。過去10年間のS&P500の平均で9月は最悪の月となっていることも投資家を慎重にさせているのかもしれない。

 市場は今月のFOMCでの利下げ開始を確実視している。中には大幅利下げを見込む声も少なからずあるようだ。その意味でも市場は今週金曜日の米雇用統計にむけての一連の米経済指標を確認したい意向が強い。

 米大手証券のストラテジストからは、今後数カ月間はS&P500が大幅な上昇を遂げることはないとの見方が出ている。「市場がすでに予想している以上の利下げをFRBが実施し、経済が回復し、さらには追加の刺激策でも導入されない限り、今後6-12カ月間は指数レベルでのリターンは最小限に留まる」と想定しているという。8月のように米雇用統計が景気悪化を示唆する内容であれば、調整色が強まる可能性にも言及していた。

 ボーイング<BA>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の185ドルから119ドルに引き下げた。連休前終値よりも31%低くウォール街では最低水準。

 USスチール<X>が下落。民主党の大統領候補のハリス副大統領がペンシルベニア州ピッツバーグを訪問し「USスチールは引き続き国内で所有・操業されるべきだ」と発言したことが嫌気されている。

 サウスウエスト航空<LUV>が上昇。アクティビスト(物言う投資家)として知られるエリオットが、保有する同社の普通株が全体の10%に達し、臨時株主総会の招集を要求できる基準値を超えたと伝わった。

 クリエイターのアプリ開発を支援するソフトウェアを手掛ける提供ユニティ・ソフトウエア<U>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。

USスチール<X> 35.90(-2.01 -5.30%)
ボーイング<BA> 159.66(-14.08 -8.10%)
ユニティ・ソフト<U> 16.99(+0.62 +3.76%)
サウスウエスト航空<LUV> 29.69(+0.77 +2.66%)

アップル<AAPL> 223.69(-5.31 -2.32%)
マイクロソフト<MSFT> 411.12(-6.02 -1.44%)
アマゾン<AMZN> 176.25(-2.25 -1.26%)
アルファベットC<GOOG> 160.51(-4.60 -2.79%)
テスラ<TSLA> 214.88(+0.77 +0.36%)
メタ<META> 515.28(-6.03 -1.16%)
AMD<AMD> 139.38(-9.18 -6.18%)
エヌビディア<NVDA> 110.22(-9.15 -7.67%)
イーライリリー<LLY> 961.56(+1.54 +0.16%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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