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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:大阪チタ、TBSHD、トライアル

大阪チタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■大阪チタ <5726>  2,761円  +249 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>がカイ気配スタート、2600円近辺を横に走る75日移動平均線をはさんでの攻防となっているが、目先上放れを示唆する動きとなっている。金属チタンの世界最大手で航空機向けなどを中心にグローバル展開している。2日取引終了後、スポンジチタンの生産能力を現行の年4万トンから5万トンに増強することを発表した。航空機需要が回復から成長軌道に転じていることなどを背景に、同社の尼崎工場の生産能力を増強する方針。投資額は約330億円で、27年度末までに引き上げる見通し。これが材料視される形で上値を見込んだ投資マネーを誘引している。

■TBSホールディングス <9401>  4,229円  +258 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 TBSホールディングス<9401>が反発している。保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、25年3月期に投資有価証券売却益を特別利益として計上すると発表しており、好材料視されている。なお、計上額は判明次第開示するとしており、業績予想の修正が必要とされる場合にも速やかに開示するとしている。

■トライアル <141A>  3,560円  +185 円 (+5.5%)  11:30現在
 プライム市場の主力銘柄の戻りもさることながら、グロース市場に上場する中小型株を買い直す動きがひと際目立っている。旧東証マザーズ指数である東証グロース市場250指数は一時前日比2%高の681.13をつけるなど大幅上昇、8月27日ザラ場につけた戻り高値680.91を上回った。グロース市場に上場するバイオベンチャーの株価が総じて強いほか、これまで売り込まれていたAI・IoT周辺株に投資資金の流入が目立つ。また、グロース市場で時価総額上位の主力銘柄ではトライアルホールディングス<141A>、GENDA<9166>、インテグラル<5842>といった銘柄が物色人気を集めており、投資家のセンチメント改善に一役買っている。8月初旬の暴落で、これまでプライム市場の大型株を担保にグロース市場銘柄を信用買いしていた投資家も、追い証回避目的の投げ売りを強いられるケースが目立ち、結果としてグロース市場の需給関係が急改善した。これを受けて戻り売り圧力が緩和された銘柄群を中心に短期資金が攻勢をかけている。

■サトウ食品 <2923>  8,080円  +320 円 (+4.1%)  11:30現在
 サトウ食品<2923>が3日続伸。同社は2日、12月2日出荷分からパックごはんの価格改定を実施すると発表した。「サトウのごはん」の全商品について約11~14%値上げする。原料米の急激な価格高騰と資材費や人件費、物流費の上昇により、このまま自社の企業努力だけで吸収し続けることは極めて困難との判断に至ったという。今後の収益力向上を期待した買いが入っている。

■ニデック <6594>  6,058円  +150 円 (+2.5%)  11:30現在
 ニデック<6594>は反発している。2日の取引終了後、富士通<6702>の光伝送システム「1FINITY」シリーズのハイエンドモデル「T900」「T950」に水冷モジュールが採用されたと発表しており、好材料視されている。「1FINITY」シリーズは富士通が開発した光伝送システムで、都市圏や都市間において高速かつ大容量の伝送を可能にしたもの。そのうちの「T900」「T950」には世界で初めて光伝送システムに水冷技術を搭載しており、消費電力の大幅な削減を達成。同社の水冷モジュールが省エネ性能や小型化に貢献したとしている。

■メディパル <7459>  2,604.5円  +52.5 円 (+2.1%)  11:30現在
 メディパルホールディングス<7459>が反発している。2日の取引終了後、自社株206万5300株(発行済み株数の0.93%)を9月30日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は2億1922万6042株となる。

■山洋電気 <6516>  9,450円  +150 円 (+1.6%)  11:30現在
 山洋電気<6516>が11連騰。年初来高値を連日で更新している。ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が山洋電の株式を買い増していたことが2日の取引終了後に明らかとなり、これを思惑視した買いが株価の押し上げに寄与したようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は5.24%から6.28%に上昇した。報告義務発生日は8月26日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

■ヤマハ <7951>  3,575円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 ヤマハ<7951>が続伸している。2日の取引終了後に上限を600万株(発行済み株数の3.65%)、または140億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。同社は保有するヤマハ発動機<7272>株式の一部である1800万株を売却する予定で、投資有価証券売却益204億6700万円を25年3月期単独決算に特別利益として計上する。この売却益を原資として自社株を取得し、株主還元と資本効率の向上を図る。なお、取得期間は9月10日から来年2月28日までで、取得した自社株はすべて消却する予定としている。

■王将フードサービス <9936>  8,150円  +60 円 (+0.7%)  11:30現在
 王将フードサービス<9936>がしっかり。午前10時ごろに発表した8月度の月次売上高(速報版)で、直営既存店売上高が前年同月比10.9%増の84億7400万円と35カ月連続で前年実績を上回り、単月として創業以来の最高売上高を更新したことが好感されている。6月21日に実施した価格改定の効果により客単価が同7.4%増と上昇したほか、客数も同3.3%増と伸長した。主要商品のレシピ改良に取り組むなどQSCの向上に努めたことや、各種キャンペーンの効果的な実施などに継続して取り組んできたことが寄与したとしており、店内飲食売り上げ、店外売り上げともに伸びたとしている。

■サンウェルズ <9229>  2,416円  -500 円 (-17.1%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 サンウェルズ<9229>がウリ気配。同社が運営するパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」について、複数のホームで不正に診療報酬を請求していたとみられることが分かったと、共同通信が2日に報じた。併設の訪問看護ステーションがホーム入居者への訪問について、実際に異なる記録を作っていたと伝えている。共同通信の報道に対しサンウェルズは3日にコメントを開示。「過剰訪問介護及び、保険の不正請求が存在するという旨の記事が公開されているが、そのような事実は一切ない」としたうえで、信用を毀損しており訴訟を含めて法的措置を検討していると表明した。更に、施設運営や業務の透明性を確保するため、厚生局を含め関係各所からの調査を依頼することも検討しているという。同社株には、報道をネガティブ視した売り注文が膨らんでいる。

■伊藤園 <2593>  3,334円  -134 円 (-3.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
 伊藤園<2593>は5日続落。2日取引終了後に5~7月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比3.2%増の1250億3900万円、営業利益は同28.7%減の71億2800万円だった。大幅な減益となったことが嫌気されている。「お~いお茶」をはじめとする各種飲料の販売が堅調だったほか、傘下のタリーズコーヒージャパンで手掛ける飲食関連事業も良好だった。一方、広告宣伝費など販管費の増加があり、これが全体の利益を押し下げた。

■ミガロホールディングス <5535>  1,984円  +311 円 (+18.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ミガロホールディングス<5535>が大幅反発している。午前11時ごろ、子会社DXYZの顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」と長谷工コーポレーション<1808>のマンションの暮らし情報活用プラットフォーム「LIM Cloud」との連携システムが、長谷工グループの長谷工不動産のコンセプト型賃貸マンション「WORVE 那覇泉崎」に採用され、「オール顔認証マンション」の実証実験を開始したと発表しており、好材料視されている。なお、同件は長谷工不動産の分譲マンション・賃貸マンションにおける初の「オール顔認証マンション」で、「LIM Cloud×FreeiD」連携システムの導入も初めての取り組みとしている。

■レナサイエンス <4889>  410円  +45 円 (+12.3%)  11:30現在
 レナサイエンス<4889>が急騰し、1月9日につけた年初来高値440円を一気に更新した。2日の取引終了後、開発中の悪性黒色腫治療薬RS5614が、8月28日付で厚生労働省より希少疾患用医薬品の指定を受けたと発表しており、これを好感した買いが流入している。希少疾患用医薬品指定を受けたことにより、RS5614の薬価算定における市場性加算が加わるほか、承認後の再審査期間が延長されて同治療薬事業の独占期間が長くなる。また、医薬基盤・健康・栄養研究所を通じての助成金交付などの優遇措置が受けられるといったメリットがある。なお、RS5614は24年度中に承認申請のための第3相試験を開始する予定。また、同件による25年3月期業績予想の変更はないとしている。

■カルナバイオサイエンス <4572>  455円  +39 円 (+9.4%)  11:30現在
 カルナバイオサイエンス<4572>は大幅高。同社は2日の取引終了後、血液がんを対象疾患として開発を進める次世代型BTK阻害剤AS-1763について、フェーズ1b試験での用量拡大パートの開始が決まったと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同試験を構成する用量漸増パートの現時点までの途中経過において、高い安全性と忍容性、治療効果の期待できる十分な血中薬物濃度と高い全奏効率を確認できたため、治験責任医師の合意のもと、用量拡大パートへ移行することとなった。速やかに患者エントリーを行い、安全性や有効性などを評価したうえで、フェーズ2試験の推奨用量を決定する計画という。

■倉元製作所 <5216>  404円  +30 円 (+8.0%)  11:30現在
 倉元製作所<5216>は反発。2日取引終了後、新たな事業として業務用支援ロボット事業を開始すると発表。これが買い材料視されている。業務用支援ロボットの開発、販売などを手掛けるアイウイズロボティクス(東京都品川区)を11月1日付(予定)で完全子会社化して新事業を展開していく。アイウイズロボティクスの23年12月期通期の売上高は約3億2600万円、純利益は約1600万円。

●ストップ高銘柄
 イシン <143A>  1,307円  +300 円 (+29.8%) ストップ高   11:30現在
 マーキュリー <5025>  733円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 雨風太陽 <5616>  1,139円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 サンウェルズ <9229>  2,416円  -500 円 (-17.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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