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【市況】<マ-ケット日報> 2024年8月29日

 29日の市場は日経平均が3日ぶり小反落。終値は前日比9円安の3万8362円だった。前日の米株安を受けて開始早々に400円安と3万8000円台を一時割り込む場面があった。未明の米半導体大手エヌビディアの決算は良好だったが、次期予想売上高が事前予想に及ばなかったことが目先的に失望売りを誘った面がある。ただ、下げればすかさず押し目買いが入るのも今の相場の特徴。売り一巡後は米株先物の底堅さもあってじわじわと戻し後場には一時プラス圏に回復していた。

 昨日の米国市場は高値警戒感から目先筋の売りが出てダウ平均は4日ぶりに反落した。この日の取引終了後に注目のAI半導体大手エヌビディアが決算を発表する。そのためポジションをいったん手じまっておこうとの動きが出て利食い売りが広がった。仮に材料出尽くしとなった場合のリスクを回避したい狙いもある。一方、高値圏とはいえ下げても下値は限定的。9月の利下げを買う動きは依然として底流で続いているようだ。

 さて、東京市場は一時的にエヌビディア売りで下げ幅を広げる場面はあったが、結局は米利下げや米景気のソフトランディングを買う中長期的な流れが勝り指数は下げ幅縮小へ。安く始まっても引けには戻すなど今週はそうした下値の強さが目立ち、日経平均のローソク足は3日続けて陽線を記録。取引時間中にコツコツと押し目買いが入り続けるプチ好需給相場が続いている。(ストック・データバンク 編集部)

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