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【材料】<注目銘柄>=SWCC、エネルギー・インフラ事業好調

SWCC <日足> 「株探」多機能チャートより
 SWCC<5805>は、8月19日に年初来高値5110円をつけたあと調整しているが、業績上振れ期待を背景に先高感が強く、ここは押し目買いの好機ととらえたい。

 8月9日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、営業利益が48億6700万円(前年同期比3.0倍)となった。前期下期から続く堅調な国内建設関連向け電線需要に加えて、電力インフラ向けの高収益件名の特需、また、電力工事案件の平準化と各種収益改善施策の実施などに取り組んだことが奏功し、エネルギー・インフラ事業が好調だったことが牽引した。

 高収益件名の特需は、特定の大型案件によるものではなく、国策を背景に高まる電力需要を反映した可能性が高い。また、競合企業の撤退などからSICONEXシリーズ(ケーブルと機器をつなぐオリジナルの接続部品群)の国内デファクトスタンダード化が進展していることなどから、同事業の好調は今後も継続が見込まれる。会社側では、25年3月期通期業績予想を営業利益135億円(前期比5.3%増)で据え置いたが、エネルギー・インフラ事業を牽引役に上振れの可能性は高く、調査機関によっては190億円前後を見込むところもある。

 更に、前述の要因から26年3月期も同事業の好調が期待できる。電装・コンポーネンツ事業におけるxEV向け高機能製品の復調や通信・産業用デバイス事業における車載向け需要の堅調さを考慮すると連続増益へと向かいそうだ。(仁)

出所:MINKABU PRESS

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