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【材料】パラマウントが下落 ブロンフマン氏が買収合戦から撤退 スカイダンス社との合併で成立へ=米国株個別

(NY時間09:42)(日本時間22:42)
パラマウント<PARA> 10.71(-0.62 -5.47%)

 メディア大手パラマウント・グローバル<PARA>が下落。メディア業界の大物ブロンフマン氏が買収合戦から撤退したことを明らかにした。80億ドル超の買収計画でパラマウントと合意しているスカイダンス・メディア社に対抗し、ブロンフマン氏は60億ドルの買収案を先週提示していた。

 前日の発表文によると、ブロンフマン氏のグループは、パラマウントに買収提案プロセスから撤退することを伝えたという。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。複数の富豪を含む同グループは撤退理由の1つとして、財務書類の提出期限が厳しかったこと挙げた。

 ブロンフマン氏は当初、パラマウントを支配するレッドストーン家の持ち株会社ナショナル・アミューズメンツ社を約24億ドルで取得する案を含む43億ドルの買収案を8月19日に提示。その後、全体の買収提案額を60億ドルに引き上げていた。
 
 パラマウントは既に、スカイダンスとの合併に合意しており、他の買い手を見つけることができる45日間のゴーショップ条項の期間に入っていた。ブロンフマン氏の提案は同期間のちょうど終わりに行われたため、提案を検討する特別委員会は期間を9月5日まで延長した。

 パラマウントの特別委はきのう、ブロンフマン氏の投資家コンソーシアムからの買収提案撤回の連絡を受けたことを確認。これによりスカイダンス社との合併合意に伴うゴーショップ条項の期間は終了。スカイダンスとの取引は、規制当局の承認などを経て2025年前半に完了する見通しだという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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