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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ヤマハ発 <日足> 「株探」多機能チャートより

■ヤマハ発 <7272>  1,217円 (-67.5円、-5.3%)

 ヤマハ発動機 <7272> [東証P]が急反落。前週末23日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。短期的な株式需給の悪化リスクを警戒した売りが出たようだ。売出株数はトヨタ自動車 <7203> [東証P]が1875万株、ヤマハ <7951> [東証P]が1800万株、MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]傘下の三井住友海上火災保険が116万3300株で、合計3791万3300株。需要状況に応じ上限568万6900株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う予定。売出価格は9月2日から5日までのいずれかの日に決める。トヨタとヤマハ、三井住友海上の3社から売却の意向を確認したことを受けた対応で、ヤマハ発は能動的な株主構成の再構築や株式の流動性向上を図る。

■トヨタ <7203>  2,597.5円 (-84.5円、-3.2%)

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]が大幅反落。前週行われたジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容がハト派的で、FRBが早期利下げに前向きな姿勢にあるとの見方が広がり、外国為替市場ではドル売り・円買いの動きを誘発、同社をはじめ為替感応度の高い自動車セクターには輸出採算が低下することへの警戒感がネガティブに働いている。また、同社傘下のダイハツ工業が23日、複数車種の生産について10月末から停止することを明らかにしており、トヨタグループは認証不正問題の影響が尾を引いていることが改めて意識され、株価の重荷となったようだ。

■三菱UFJ <8306>  1,498.5円 (-26.5円、-1.7%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が反落。やや売りに押される展開となったほか、第一生命ホールディングス <8750> [東証P]の上値も重い展開で弱含みに推移した。前週末の米国株市場ではパウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演を受けて、米長期金利が低下し全体相場の追い風となったが、米国事業を展開する邦銀や生命保険会社にとっては運用利ザヤが縮小することへの警戒感もある。また、国内では日銀の追加利上げに向けた動きが予想されるなかも、内田日銀副総裁などの発言でひと頃よりはハト派寄りに修正されており、目先利益確定売りの流れに誘導した。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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