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【注目】エヌビディア、来週はいよいよ第2四半期決算 今回も強気の見立てが多い=米国株個別

(NY時間15:45)(日本時間04:45)
エヌビディア<NVDA> 128.56(+1.31 +1.03%)

 本日のエヌビディア<NVDA>は小反発。前日は7日ぶりの反落となったものの、買い戻しの流れはしっかりと堅持し、上昇トレンドを形成している。同社はいよいよ来週28日に5-7月期(第2四半期)の決算を発表するが、今回も米株式市場の話題を集めそうだ。

 直近の株価上昇により、次世代チップのブラックウェルの出荷が設計上の欠陥で約3カ月遅れることに対する懸念をほぼ克服したよだ。現在のコンセンサス予想は、1株利益が0.64ドル、売上高は287億ドルが見込まれている。そのうちAI向けチップを扱うデータセンター部門の売上高は249億ドルが見込まれている状況。

 同社はここ数四半期、市場予想を上回る業績を上げることを常とし、株価が現在の急騰を続けるためには、この好調を維持する必要がある。

 一部のアナリストからは、売上高は300億ドル程度になるとの声も出ているが、ブラックウェルの遅延騒動にもかかわらず、最近のIT大手など大口顧客のコメントやサプライチェーンパートナーの業績から、AIのインフラ構築は継続的な強さを示しているという。

 しかし、同社がブラックウェルの出荷を拡大するにつれて、足元の数字よりもむしろ、ガイダンスのほうにより注目が集まる可能性もありそうだ。同社の8-10月期(第3四半期)の売上高見通しは、サプライチェーンからのフィードバックが年末までポジティブな状態を維持していることから、現在のコンセンサス予想である315億ドルを若干上回る見込みだとの指摘もアナリストから出ている。

 今回も強気な見方が多いようだが、来週の決算は6月に付けた最高値140.76ドルに同社株を再び押し上げ、他のIT・ハイテク株も牽引して行くか注目される。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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