【材料】データセクション---1Qは2ケタ増収、通期連結業績予想の上方修正を発表
データセク <日足> 「株探」多機能チャートより
データセクション<3905>は14日、2025年3月期第1四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比19.7%増の5.39億円、営業損失は0.91億円(前年同期は0.71億円の損失)、経常損失は0.84億円(同0.64億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は0.93億円(同0.81億円の損失)となった。
国内事業の売上高は前年同期比23.1%増の3.06億円、セグメント損失は0.34億円(前年同期は0.36億円の損失)となった。データサイエンス事業では、データ活用とAIの開発実績を強みとして、大手優良企業を中心に、データの利活用などのコンサルティング、IT教育等のソリューションを通じて、企業のデータドリブン経営やDX推進をサポートしている。システムインテグレーション事業では、ビッグデータ分析で培った技術力・ノウハウとAI技術(テキスト/画像/音声)を活用したユーザー個別ソリューション開発を行うとともに、連結子会社のディーエスエスでは、決済サービスの提供(法人向けプリペイドカードサービス「Biz プリカ」)、SES事業(カード会社、決済会社、証券会社等)、カード会社を中心とした金融系受託開発、MSPサービス(クラウドシステム構築・運用・保守サービス)、セキュリティサービス(PCIDSSコンサル業務やセキュリティ診断サービス等)を提供している。マーケティングソリューション事業では、小売店舗に設置したAIカメラで取得する画像・動画データとPOSデータと掛け合わせて分析することで店舗の業績向上を支援するストック型のサービス「FollowUP」を国内展開する他、ソーシャルメディア分析ツール「Insight Intelligence」及び「Insight Intelligence Q」などのストック型のサービスを提供するとともに、連結子会社のソリッドインテリジェンスで多言語ソーシャルメディア分析におけるコンサルティングサービスを提供している。当第1四半期におけるデータサイエンス事業は、2023年9月に事業譲受を受けた事業で構成していることから、売上高は大幅に増加した。システムインテグレーション事業は、連結子会社ディーエスエスにおける受注が堅調に推移したことで、売上高は前年同期比で増加した。マーケティングソリューション事業は、「FollowUP」の受注が増加したことで、売上高は前年同期比で増加した。
海外事業の売上高は同15.5%増の2.33億円、セグメント利益は同9.1%減の0.45億円となった。マーケティングソリューション事業のうち、「FollowUP」の海外展開を行っている。当第1四半期においては、主要な拠点であるチリ・コロンビアにおける受注の堅調な推移に加えて、連結子会社増加による効果もあり、売上高は前年同期比で増加した。
2025年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は前期比48.6%増(前回予想比25.0%増)の33.12億円、営業利益は3.42億円(同327.5%増)、経常利益は3.17億円(同476.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2.17億円(同1,176.5%増)としている。
《SI》
提供:フィスコ