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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドルの上値は重くなる可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

20日のドル・円は、東京市場では145円85銭まで売られた後、一時147円35銭まで反発。欧米市場では146円58銭から145円20銭まで反落し、145円25銭で取引終了。本日21日のドル・円は主に145円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の低下を意識してドルの上値は重くなりそうだ。

8月20日のニューヨーク外為市場では、主要通貨に対するドル売りが活発となった。一部の市場関係者によると、米労働省が21日に発表する雇用統計の基準改定値で、2023年4月から2024年3月までに創出された雇用者数はこれまでに公表された人数よりも60万人以上少なくなる可能性が高いようだ。2023年4月から2024年3月までの期間における雇用者数が下方修正されても同期間におけるインフレや個人消費に関するデータが修正されるわけではないが、来年にかけて雇用拡大のペースは一段と減速し、失業率は段階的に上昇する可能性は排除できない。ただ、9月に0.50ポイントの利下げが実施される可能性は低いとみられる。インフレ率の持続的な低下に確信が持てるまでは米金融当局が利下げを積極的に進めることはなさそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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