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【材料】シスコシステムズが決算受け上昇 追加の人員削減計画も発表=米国株個別

(NY時間09:38)(日本時間22:38)
シスコシステムズ<CSCO> 49.84(+4.38 +9.63%)

 シスコシステムズ<CSCO>が上昇。前日引け後に5-7月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る第1四半期の見通しを示した。受注が14%増加したと報告。買収したスプランクを除いた受注は第4四半期に6%増加している。

 ロビンスCEOは声明で「顧客企業がAIのあらゆる側面を接続および保護するために、われわれの機器に依存しており、事業全体で受注が増加し、顧客からの安定した需要が見込まれる」と述べた。

 同社はまた、追加の人員削減計画も発表。それに伴う費用は最大10億ドルになる。従業員数9万400人のうち約7%、6300人以上が削減される。人員削減で短期的コストが発生するものの、将来的な優先順位変更と経費削減につながるとしている。

 アナリストは「業績と見通しが予想を若干上回った。ネットワーク近代化に対する顧客需要、新しいセキュリティポートフォリオの牽引力、そしてスプラングでの早期の成功が目を見張る」と述べている。

 また、別のアナリストからは「顧客の在庫消化の収束で、通常の発注パターンへの回帰を大いに後押されていることが今回の決算で示された」との指摘が聞かれた。「コスト削減の取り組みにより、利益率と1株利益が予想を上回る可能性がある」との指摘も出ている。

(5-7月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.87ドル(予想:0.85ドル)
・売上高:136.4億ドル 10%減(予想:135.3億ドル)
  製品:98.6億ドル 15%減(予想:97.5億ドル)
   ネットワーク:68.0億ドル(予想:67.4億ドル)
   セキュリティ:17.9億ドル(予想:16.3億ドル)
  サービス:37.8億ドル(予想:37.1億ドル)
・粗利益率(調整後):67.9%(予想:67.1%)
・年ベース経常収益(ARR):296.0億ドル(予想:298.9億ドル)
・残存履行義務:410億ドル(予想:423.1億ドル)
・営業利益率(調整後):32.5%(予想:32.2%)

(8-10月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.86~0.88ドル(予想:0.85ドル)
・売上高:136.5~138.5億ドル(予想:137.1億ドル)
・粗利益率(調整後):67~68%(予想:67.1%)
・営業利益率(調整後):32~33%(予想:32%)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.52~3.58ドル(予想:3.55ドル)
・売上高:550~562億ドル(予想:556.7億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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