【市況】NY株式:NYダウは683ドル高、景気悪化懸念が後退
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は反発。ダウ平均は683.04ドル高の39,446.49ドル、ナスダックは464.21ポイント高の16,660.02で取引を終了した。
週次失業保険申請件数が予想を下回ったため安心感が広がり、寄り付き後、上昇。労働市場や景気の悪化懸念が後退し、終日堅調に推移した。終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置の上昇が特に目立った。
ソフトウエア開発会社のパランティア・テクノロジー(PLTR)はソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)と提携し、政府のクラウドやAI(人工知能)ツール結合させるオープンAIのGPT-4を含むソフトウエアを国防省、諜報機関へ売却する計画が明らかになり、上昇。スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)は四半期決算で業務再編計画が奏功し売上が予想を上回ったほか、見通し上方修正が好感され、上昇。
製薬会社のイーライリリー(LLY)は糖尿病治療薬のマンジャロや肥満治療薬のゼップバウンドなどの売り上げが好調で通期収入予想を上方修正し、上昇。ドーナッツ会社のクリスピー・クリーム(DNUT)は第2四半期決算の内容が警戒された程落ち込まず、安心感に買われた。
オンライン旅行サービスのエクスぺディア(EXPE)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったが、7月の旅行需要が弱く、通期見通し下方修正が嫌気され時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ